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健康医療CSR研究会

目次(下へスクロール)

■CSR(corporate social responsibility)とCSV(Creating Shared Value)
■健康医療CSRと健康医療CSV
■健康医療に関わりの無い業界に於いても幅広い健康医療の概念の中で
■健康医療のアウトリーチ活動と科学コミュニケーション
■健康医療コミュニケーション
■健康医療コミュニケーションのグローバル化
■健康医療コミュニケーションの情報媒体(マスメディアからインターネット、SNSまで)
■CSR活動の色付け(細分化)
■健康医療業界においての直近の課題として
■患者会や支援NPOなどのソーシャルセクターとの連携の重要性
■健康医療CSRやコミュニケーションに関わる異分野間での有機的連携
■健康医療CSR(健康医療コミュニケーション)サポート(サービス)
■研究会活動の会員募集
■振興機関組織の設立と知の集積機能
■健康医療CSR研究会から健康医療CSRアウトリーチ推進する協議会の設立
■媒体企画
■活動拠点
■組織構成
■事務局
■研究会活動と関連セミナー、ワークショップ、資料
■健康医療の市民大学とこども大学医学部の活用
■こども大学医学部サマースクール2014開催(2014/8/9東京・秋葉原)
■関連情報発信のメールマガジンや各種案内
■関連facebookページのご紹介
■その他詳細

CSR(corporate social responsibility)とCSV(Creating Shared Value)

環境とCSRはよく結び付けて語られることがあります。環境報告書(環境レポート)とCSR報告書を同様に扱ったり、専用の紹介ポータルサイトも存在しています。持続的な社会や企業の持続的発展としても長期のまた地球規模での環境への取組みは重要なものではあります。

しかしCSRは環境に対して特別に絞ったものではなく、また寄付やフィランソロピー、メセナとも異なります。企業の持続的発展と社会的責任が同じものであることは更に望ましいものではあります。近年は企業が追求する経済的価値(利益)と社会的価値を同時に実現することをCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)として組織名称に反映し、社会からの共感や共通価値の熟成のための活動展開を行うことも多くなりました。

企業の組織活動が社会に与える影響に責任を持ち、ステークホルダーや彼らを取り巻く社会全体(マルチステークホルダー)からの要求に対して適切な意思決定をすることと、そのためのコンプライアンスや組織形態であること、社会への説明責任と合意形成を得るためのコーポレートコミュニケーションが双方向でなされていることなどが重要となります。

また企業の意思決定を判断する利害関係者側である消費者の社会的責任CSR(consumer social responsibility)、市民の社会的責任CSR(citizen social responsibility)も必要不可欠となるといわれています。

健康医療CSRと健康医療CSV

持続的な社会の為のCSR活動として企業の環境などへの取組みと同様に健康医療(ヘルスケア)に対して取り組むこととその姿勢をマルチステークホルダーに対して情報発信し、社会との共感、共通価値の創造を熟成し企業価値を高めていくことも重要なテーマとなります。CSRの概念は、国際的に違いはあるものの欧米では環境、ヘルスケア、安全をCSRの基本とすることが一般的になってきています。

健康医療の考え方のもとに労働現場の環境改善、安全や衛生対策を実施し、従業員の健康維持のための健診や食事や運動、ストレス対策などに力を入れることも活動の一つとなります。また製品やその販売に関しても顧客の健康配慮の対策や工場などの地域への公害対策などもCSR活動となります。

健康医療に関わる医療機関や製薬、医療機器、健康サービス、またそうした産業への取引や連携、支援に関わる企業や団体に於いてもCSVとしてその取組みを明快に情報発信していく必要があります。

病気や健康阻害などの課題解決を社会のニーズに対応して実施する、つまり製薬や医療機器の開発、医療制度やサービスの確立がそうです。希少疾患に取りくむ研究開発や子供や孫の将来の世代の為の長期の研究開発、医療過疎の地域や貧困などで苦しむ途上国の健康医療対策、日本の医療技術やサービスなどのグローバル展開などは社会とともに連携していくべき活動となります。

高度医療や新薬、医療倫理を確立しなくてはいけない治療方法などにおいても健康医療CSRとしての社会に対しての合意形成プロセスが重要となります。

健康医療に関わりの無い業界に於いても幅広い健康医療の概念の中で

食品や福祉介護、観光業や健康増進機器やサービスなど比較的、健康医療領域に近いところから健康医療とは製品やサービスで直接関係していない企業に於いても同様に健康医療CSRやCSVを考えなくてはなりません。
それは健康医療やそのプログラム開発に直接的に関係していない業界などに於いても、異分野からのヘルスケアへの参入や連携に於いても企業経営や企業価値向上、社会からの評価やブランディングに大きく関係してくる効果的コミュニケーション手段となるからです。

自社商品やサービスにマーケティングとして健康医療の観点でどのような配慮を行い開発流通するか、どのように情報発信しているか。健康医療に自社の企業活動や製品サービスがどのように関わり、接点を持つのかを気がついていない企業や担当者もいることでしょう。

また、従業員や顧客、工場や事業所の地域の健康や安全に対しての理解、そのための対策や制度、施設づくりなどに対して活かせていることが重要です。まだツールや方法などを理解していない企業や担当者もいるはずです。

従業員の雇用に関して心身含む病気や障害、家族の介護などへの偏見などによる採用拒否や解雇などの差別、病気や障害、介護などに遭遇した従業員への対応や支援制度、従業員の積極的な健康支援や指導、企業の健康医療施設の地域や社会への開放などがあげられます。難病などの病気で仕事に制限を受ける方々の積極採用や特別な雇用体系などを作り上げることも一つとなります。

更に積極的な労働生産性の向上と健康医療の関係から従業員の抗疲労やメンタルケアを含む健康支援により、事故やけがの防止、長期休暇リスクへの対応、知的生産性や接客コミュニケーション向上などの企業経営に対してプラス要因への誘導といった取組みも重要となります。

企業の社員食堂や健康診断、産業医や医療機関連携、健康増進施設や制度などを効率的に投資する「健康経営」「健康会計」やIRへの戦略作りなども対策の一つとなります。

これらは重要なコーポレートコミュニケーション手段として「健康医療CSR」という概念から活動の再点検、再構築を行うことが必要となってきます。

メセナやフィナンソロピー、寄付や社員の積極的なボランティア、プロボノ活動などの社会貢献活動も健康医療CSRとの連携、また技術や戦略開発の恩恵を受けることとなります。

健康医療のアウトリーチ活動と科学コミュニケーション

大学や研究機関などの健康医療の研究活動を社会のニーズや課題と効果的に連携し拡大普及させていくこと、また研究者がその研究内容や成果を社会に周知する、また説明し合意形成を図ることがアウトリーチ活動とされています。特に政府の補助など我々の税金などを利用して行う研究などはその活動を義務付けられることも多くなっています。

また、医療機関などにおけるアウトリートとしては、病院などで待ち受けるだけでなく地域に溶け込み患者などの弱者のところまで出向くことなどにも使われる言葉となっています。更に患者などに病気や治療の説明を行うインフォームドコンセントなどもスティクホルダーへのコミュニケーション手法となります。

政府や社会としても健康や医療のリテラシーの向上のために先行して進む食育活動※と同様にヘルスケア全般に対しても「健康医療育」として理解し普及、実践することが求められています。
(※当初、生活習慣病の予防、医療費の抑制、介護なしで生活できる健康寿命を延ばす、食料自給率の改善、新たな健康自給率の確立などを目的に2000年に厚生省、農林水産省、文部省主幹で閣議決定し、その後健康増進法や食育基本法に拡がりを見せ企業や教育機関もCSRやアウトリーチとして連携している。)

そのため、研究機関などに於いても科学的根拠を明確にし、社会に解りやすく、また態度変容につながるよう理解増進活動としての研究者の科学コミュニケーションやアウトリーチプログラムとして情報発信をしていくことも急務となっています。また健康医療に関わる大学などの教育機関や企業、メディアなども社会的責任として問われることにもなってきました。

健康医療コミュニケーション

健康医療CSRやアウトリーチにとって重要なことは、マルチステークホルダーに対してのターゲット別の情報発信と理解の為のコミュニケーション技術があげられます。これらの健康医療コミュニケーションはCSRやアウトリーチに限らず、インフォームドコンセントや教育プログラム、食品や薬品の製品表示や広告宣伝などのメッセージも広く含むものです。

日本に於いても食品や薬品に対しての表示基準(薬事法や食品衛生法、JAS法、公正取引法(景品表示法)のほか、医療機関の広告制限、医療説明行為などの医師法などが複雑に関係しています。

健康医療分野情報の社会への伝達システム(送り手と受け手の関係)

健康医療分野情報の社会への伝達システム(送り手と受け手の関係)
健康医療コミュニケーション

健康医療コミュニケーションのグローバル化

健康医療の国際展開においても文化や習慣、医療環境の異なる地域や民族、宗教などで健康医療CSRの国際展開が必要ともなってきます。こうした中での国際的な合意形成や国別の法律や規制などが複雑に絡み合い様々な課題を抱えることとなります。

(例として、アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)が、ソーシャルメディアを利用した承認医薬品・医療機器の表示・広告の解禁に向けてガイドライン草案を公表し、2014年夏の施行に向けた作業を進めています。アメリカでは、メーカーよりも患者団体や医療機関の方がソーシャルメディア利用が先行しており、「ソーシャルメディアマネージャー」という職種が確立しています。FDAのソーシャルメディアガイドラインが施行されると、新薬やオーファンドラッグを中心に、製薬メーカーのソーシャルメディア利用が一気に広がる見通しです。日本の製薬メーカーにもその影響が及びますが、内資系の場合、社内にソーシャルメディア全般を所管する部署がなく、どう対応したらいいのかもわからないのが実情です。)

健康医療コミュニケーションの情報媒体(マスメディアからインターネット、SNSまで)

健康医療コミュニケーションのターゲット別の効果的情報発信には、これまでのコミュニケーションメディアに加えてインターネットやSNSの活用、またそのコンテンツとしての開発や専門家やNPO、患者会などとの有機的な連携などが必要となっています。

昨今は健康医療CSRを新薬開発の資金調達から治験、販売に至るまでをインターネット上で行う傾向も出てきました。特に希少疾患などの開発や治験を社会に情報発信しクラウドファンディングなどで資金調達しロングテールとしての治験実施や患者との連携などが行われています。

CSR活動の色付け(細分化)

CSRの考え方を社会の認識や活動のカテゴリーで分類し、より活動の中心や社会へのメッセージを明快にするために「環境CSR」「教育CSR」「健康医療CSR」「防災災害支援CSR」「平和安全安心CSR」「文化芸術CSR」などのようにCSR活動に色付けをすることを行います。

こうしたことにより、企業のCSR活動を社会に明確化し、メッセージ性を高め、複数の異分野が活動の連携や協業を容易に行える環境を整えます。また1社ではメッセージ価値の低い活動を一つの運動体として論理構築することも含め社会の課題や要求に具体的な企業活動がどのように存在するかの説明責任を効果的に実施できることとなります。

加えて社会がこの領域に取り組む企業に対しての評価や認識が高まることが期待できます。企業における健康会計や健康経営、また健康医療レポートや白書などのシステム化とポータルサイトの確立や貢献企業への評価、表彰制度などを行っていきます。

ただし、現状、健康医療のCSRに関しての体系化された理論などがまだまだ確立途上にあります。またコミュニケーション手法としての技術や方法論なども確立できていない状況です。また1社1社での普及促進や社会啓蒙、ロビー業務などにも限界があります。そこで健康医療CSRの理論構築と社会的認知、展開手法の確立、振興組織作りなども重要な活動方法となります。

ここでは特に健康医療CSRとしてのキーワードで特徴づけ、そのメッセージ性や活動の異分野連携を促進することを目指すものです。

高齢社会を迎えた我が国の社会課題に健康や医療の考え方やそのウェーとは大きくなるばかりです。これは社会の課題やニーズと企業や研究者のその課題解決への研究や技術、製品やサービスへの要求と同じであり、企業の活動フィールドに合意形成を得やすい、また説明責任に向いている社会貢献であり、かつ企業の持続的発展を促すものでもあります。

こうした健康医療分野に多くの企業は直接、間接に関わりを持ちますが、具体的な社会へのメッセージとして情報発信していない、組織的な対応が不十分である、ビジネス的な連携や消費者を含む社会との連携が作れていない企業が多く存在しています。

健康医療業界においての直近の課題として

特に病院や診療所等の医療機関や大学等の医療教育機関、健康医療関連産業の企業などに於いては本業としての「インフォームドコンセント」のほか「健康医療CSR、アウトリーチ」としての情報発信が必須になってきます。

しかしながら製薬会社に代表される医療産業に於いてはMRと医療機関のみの関係構築が中心となり、弊害を生むことも明白となっています。患者や家族、また社会全般への解りやすい科学的根拠のある情報提供が欠落していることも課題となっています。

特にグローバリゼーションとともに国内医療産業の海外展開や海外企業買収、また海外資本の日本での展開などその関係や戦略において国際的なルールや文化慣習、社会との関係などの理解や厳守、合意形成のプロセスのもとに活動する必要があります。

患者会や支援NPOなどのソーシャルセクターとの連携の重要性

社会との連携や情報発信の新たな動きが重要となってきました。これまで患者や患者支援団体(NPO等)、公的教育機関、その他、広く社会との直接間接的なコミュニケーション手段を持たなかった医療産業との間に「健康医療CSR」としての新たな関係構築が求められています。

特に前述のように海外などの医療や製薬業界の情報発信方法などに制限や規制が加わり、逆に患者会や支援NPO、第三者機関等を通じた情報発信の重要性が浮上してきました。

高度医療や新薬などの新たな治療方法などにおいても世論形成や資金調達、治験などを患者会や支援団体などと連携していかなくてはなりません。また、健康医療の国際展開においても文化や習慣、環境の異なる地域や民族、宗教などで国際的に活動するNGOや海外機関などとの連携による健康医療CSRの国際連携が必要ともなってきます。

そのため健康医療の企業や医療機関、研究教育機関や行政部門などの業界の有機的連携による情報発信と対応できるCSRなどの社内などの組織づくり人材育成、また患者会や支援NPO等とのネットワークづくりが必要となってきました。

患者や家族、社会全般に対して「健康医療育」としての情報コンテンツと提供方法、ソーシャルメディアや市民講座の活用、小中学校、高校などの教育現場や公民館、職場などでの実践なども併せて議論されるようになってきています。

健康医療CSRやコミュニケーションに関わる異分野間での有機的連携

健康医療に関わるソーシャルセクターとの連携に限らず、健康医療CSRを効果的に推進するためには健康医療のアウトリーチ活動や科学コミュニケーションを実施する機関、病院や診療所などの医療機関、大学医学部などの教育機関や小中学、高校などの教育機関、研究開発などで連携する異分野の企業や大学、同種業界間などの連携なども重要となってきます。

健康医療の関連する技術やサービスに関係する企業、健康医療を行うシステムや組織と間接的に関わる企業、健康医療に関わる活動や社会的活動を支援する企業、そうした教育や人材育成、NPO支援を行う企業など健康医療に対してのCSR活動の幅は広いものがあります。併せて健康医療のフィランソロピーやメセナ活動との有機的連携もその活動を発展させることとなります。

健康医療コミュニケーションの効果的発信の為のメディアやSNSとの連携、解りやすいインフォームドコンセントや健康医療リテラシー向上のための健康医療教育など、そのプログラム開発やコンテンツ・教材開発や実施運営にもこの分野のノウハウや能力の持つ教育機関や教育者、教材や玩具ゲーム業界、広告やデザイン業界、メディアなどの媒体や情報通信機関などの協力が不可欠となってきます。

こうした異分野連携のプラットフォームとしてマッチング支援としてもICICでは支援サービスを実施していきます。

健康医療CSRの研究会とプログラム、コンテンツ開発連携
健康医療CSRの研究会とプログラム、コンテンツ開発連携

健康医療CSR(健康医療コミュニケーション)サポート(サービス)

健康医療CSRの分類を明快にし、これまでの環境CSRや教育CSRと同様に健康医療CSRの論理構築(学問体系化)と社会への普及啓発を行います。

本分野の調査研究を通じてレポートや書籍の発行、セミナーや研究会の開催、コンサルティングやアドバイス、業務支援として健康医療CSRのグローバル人材育成や健康医療CSRに関わる戦略作り、コミュニケーション技術開発や実行など様々なプロジェクトのマネジメントやプロデュースなどを行います。

またその活動に関わる企業や大学研究機関、教育機関、医療機関、保健福祉機関、社会活動団体などを有機的に連携させ社会課題の解決を実現するためのアライアンス(連携)促進などビジネスマッチングを行います。

更にこうした活動を通じた異分野連携により健康医療分野のイノベーション創出支援にも結び付けていきます。(産官学医工連携、医食農商工連携、社会セクター連携、次世代連携(こども大学等))

研究会活動の会員募集

研究会の活動にはどなたでも自由に参加できるオープンなものと特定の会員だけでが参加できるクローズドな活動とに分かれます。また無料のものから有償のもの、会費を設定するものなどに分類することができます。

研究会では健康医療CSRや健康医療コミュニケーションに関わる調査研究から社会への提言提案活動、普及促進活動、セミナーや勉強会、研修会などの実施。業務支援や各種ビジネスマッチングなどの連携促進のためのプラットフォーム機能も持つものです。研究会会員にはセミナーなどの参加だけでなく研究会などでの配布資料や発表データのほか調査資料などをご提供致します。

また有用な情報を会員専用WEBページやインターネットメール、DMなどで定期的に提供していくための情報会員向けのサービスも行います。

○活動内容と支援サービス、会員分類と会員申込み、会費などの料金規定等 詳細は研究会概要ページをご覧ください(準備中)
※健康医療CSRに関わる無料メールマガジンの購読をご希望する方はこちらから(準備中)

募集対象者としては

医療機関(病院、クリニック、医師、医療広報)、健康医療(ヘルスケア)関連産業(医薬品、医療機器、医療サービス、医療機関支援、健康サービス、健康食品、スポーツ)、医療教育研究機関(大学、専門学校)、健康医療(ヘルスケア)を企業活動、広報活動などにコミットを望まれる企業、健康医療のCSRとしてお考えの企業、健康医療産業との連携をお考えの企業や研究機関、健康医療NPO(患者会、ボランティア)、教育NPO、教材開発(教育コンテンツ、ゲーム、玩具含む)、広告広報関係者、媒体、SNS関係者、市民サービス・健康保健関連の行政、自治体関係者、科学館や図書館関係者、健康医療の市民大学やこども大学医学部に御関心のある方など

プラットフォーム活動としては

健康医療のCSR活動やそのためのコミュニケーション手法の開発や運営に至るまでの効果的連携の機会も造っていきます。医療産業と医療機関の新たな関係、異業種異分野の技術やサービスとの連携、またメディアや教育機関との関係、そしてNPOや患者との新たな関係構築を研究会がプラットフォームとなることを目指します。

振興機関組織の設立と知の集積機能

互いの活動を効果的に推進するためのプラットフォームとなるなどの同じ目標をもつもののサポート機関を確立します。振興、推進団体として現在、一般社団法人による組織展開の企画を準備しています。

また、具体的プラットフォームの形成拠点として健康医療CSRだけでなく幅広く健康医療に関わる業界振興や地域振興との連携を図り産業クラスターや知の集積機能を有する拠点整備も行います。

振興機関組織の設立と知の集積機

健康医療CSR研究会から健康医療CSRアウトリーチ推進する協議会の設立

オープンなプラットフォームとして広く異分野の方々、有識者、公的機関などを交えた研究会組織として定期的な活動を実施します。研究会を基盤に健康医療CSRの推進機関の組織化を目指します。仮称「健康医療CSRアウトリーチ推進協議会」など。こうした組織により学問体系化、論理構築を強化しコーポレートコミュニケーションの重要なコンテンツとして価値を創造します。1社ではなかなか健康医療の関わりの重要性を社会やステークホルダーに訴えかけられなかったものを協議会などの圧力団体が基盤整備、社会的認識や価値の創造を促しロビー業務や業界振興などを幅広くサポートします。

企業の技術や製品、活動が健康医療CSRとしてどう位置づけられるか、気付きのない企業や担当者へのアドバイスやコンサルティングの実施を行い、健康医療分野の関連企業であることの明確化を促します。特に製品の一部の部品製造や健康医療の業界との間接取引を物流や包装などで行うなどの企業をどのように健康医療CSRとして確立するかなどのサポートを行います。

またビジネス推進のネットワークやアライアンス促進とCSR活動の為のネットワークやアライアンス促進の双方を支援するビジネスプラットフォーム機能も有します。

健康医療に関わる業界振興や地域振興との連携を図り産業クラスターや知の集積機能、産官学連携や医工連携、医食農連携などイノベーション創出の機能を持ちます。

社会に対しての合意形成プログラムのプラットフォームも形成します。「健康医療の市民大学」「こども大学医学部(健康医療人間学)」など社会参加の機関拡大と高教育などへのプログラムや教材普及などを支援します。

※「健康医療の市民大学」「こども大学医学部(健康医療人間学)」の詳細は別紙

社会に対しての情報提供の機会を創ります。

  • 健康医療CSRが社会に重要であることの情報発信(健康医療CSRの価値向上)
  • 健康医療CSRに関わる企業の活動やメッセージの情報発信
  • 健康医療CSRに関わるプログラムの情報発信
  • 健康医療CSR専用媒体、イベントの開発
  • 健康医療CSR施設の開発運営(健康医療ミュージアム、科学館、図書館、健康増進施設、医療機関)
  • 健康医療CSRに関わる企業コンテンツ開発と情報発信(コーポレートコミュニケーション)指導
  • 健康医療CSRコンテンツ、教育プログラムなどの普及促進(学校教育プログラムや医療機関患者向けプログラムや媒体、医療関係者向けプログラムやコンテンツ)
  • 健康医療CSRのIR開発、資金調達活動(クラウドファンディング等)
  • 国別、地域別情報発信手法の開発と指導
  • 課題別、疾患別、ニーズ別情報発信手法の開発と指導

情報発信手法として研究会、協議会の専用サイトの構築と上記関連情報の閲覧機会の開発、その他の機関誌、SNS、提携媒体活用、提携WEBサイト活用、展示会、セミナー、フォーラム等イベントの開催、記者クラブ的機能(各種メディアへのニュースリリース配信)

健康医療現場、医療教育現場での情報発信課題の解決

  • 薬品医療機器などのデザイン、取り扱い説明、インフォームドコンセント手法
  • 病院や診療所など医療現場での表記やデザイン、情報発信手法
  • 制限を受ける医療機関の広告等にかわる情報発信手法の開発と企業連携によるCSR化
  • 健康や医療に関わる教育機関の情報発信(生徒募集、成果発表、ブランディング)支援

健康医療CSRやアウトリーチプログラムの第三者評価、または社会評価

  • 活動内容への表彰制度(企業活動、技術、製品、サービス、情報活動)
  • 健康医療CSRサイトなどの評価と表彰(ポータルサイトとしてのWEBネットワークも)
  • 協議会などの団体活動、または健康医療CSR活動そのもの、価値向上への貢献評価
  • その他、他機関などの表彰制度への紹介、誘導

医療倫理などへの社会的合意形成、世論構築の方法として

  • 新技術や研究の社会への情報発信や合意形成の分析、手法開発、指導など
  • 合意形成情報の発信、媒体提供
  • 広報活動支援、媒体発表支援

国際的な展開支援
国内の健康医療CSRを国際規模の活動として拡大し国際社会や各国のステークホルダーへの同様活動を推進します。
グローバル企業の活動支援として、また国際展開の為の土台づくりとして、国際マーケティングや国際連携の企業アイデンティティとしての戦略構築にも結び付けます。

我が国の国際医療戦略特区などでの活動

媒体企画

健康医療CSRをテーマとした新聞紙面企画の立案、セミナー告知や採録の企画

活動拠点

国内外の健康医療に関わるクラスター活動と連携した拠点整備
(大学等を含む教育研修から産業振興、医療現場のほか、健康医療ミュージアムや市民向け施設など)
事務局や研究会活動の立地としては事務局のある秋葉原UDX、及び大阪地区は梅田のグランフロント大阪内に設置を予定

組織構成

会員と役員構成
研究会会員、健康医療業界や有識者から会員構成と役員選出を行う。

事務局

株式会社新産業文化創出研究所(ICIC)内に置く
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX 4F
TEL:03-5297-8200,  FAX:03-5297-8203  URL : http://www.icic.jp

研究会活動と関連セミナー、ワークショップ、資料

オープン、またはクローズドに会員化した研究会により無償、及び有償で活動する研究会やセミナーを開催致します。

健康医療の市民大学とこども大学医学部の活用

○健康医療の市民大学 詳しくはこちらから

○こども大学医学部 詳しくはこちらから

こども大学医学部サマースクール2014開催(2014/8/9東京・秋葉原)

こども大学医学部のキックオフ企画として2014年8月9日(土)に開催のAKIBA Cancer Forum 2014の同時開催イベントとして同じ会場、秋葉原UDXギャラリーで開催致します。
サマースクールの企画プログラムの提供、出展、ご協賛、ご協力など参画頂ける研究機関や大学、病院のほか、企業やNPOの募集を開始しました。詳細は以下事務局迄お問い合わせ下さい。また後日、メールマガジンまたはホームページでご案内させていただきます。

日時 : 平成26年8月9日(土) 終日
会場 : 東京・秋葉原UDX4階 UDXギャラリー
東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX
JR秋葉原 電気街口改札より3分

○AKIBA Cancer Forum 2014とこども大学医学部サマースクール

○教育CSR研究会

関連情報発信のメールマガジンや各種案内

○これまでの無料コラムやメールマガジンなどの閲覧はこちらから(準備中)
○情報会員のお申込はこちらから(準備中)
※健康医療CSRや健康医療コミュニケーションのほか、健康医療ナレッジの情報をメールにて配信しています。

関連facebookページのご紹介

その他 詳細

※複数の研究会でのテーマであり、新たな普及啓発プロジェクトとなります。
「健康医療CSR」はICICの各種提言のひとつであり、幾つかの研究会の調査研究テーマでもあります。研究会としては「ヘルスケアビジネス」「健康医療コミュニケーション」「CSRアウトリーチ」「コーポレートコミュニケーション」「こども大学」「グローバルヘルスクラスター」などの各取組みのテーマともなっています。
また、普及啓発プロジェクトとして「健康医療の市民大学」「こども大学医学部」「企業セクターとソーシャルセクターの連携支援」「健康医療CSR大賞」などを実施しています。

【健康医療の考え方】

健康医療の考え方としては命をまもる食や水、衛生、また紛争や事故などの生命の安全や安心から豊かな生活、高度先端医療までの幅広い分野で国内外の社会に対応できる領域を健康医療と位置付けます。

国内では保健や衛生、介護や福祉、美容や癒し娯楽など健康や医療の単語とは別に使用されることも多くあります。また予防や健康維持、回復支援やリハビリなど医療の領域とも分類されてきたものもあります。

高齢化し政府財政の医療費上昇などの観点からも病気を治療するということから病気にしない、医療費を抑制するなどの国家的なミッションが重要となります。その意味では食や運動に加え、労働環境や環境汚染対策、社会的ストレスなどの解決も健康医療の領域となります。
食育やスポーツ振興も健康や医療システム維持に必要な教育制度となりますし、例えば食の産業界も機能性食材や栄養を考えた加工食品や調理、健康や医療食の地域流通インフラを実現するといわれる「ドクターズキッチン」なども異分野連携の健康医療領域となります。

海外に目を向けると貧困や犯罪、紛争、自然災害などによる生命の危機的な課題を持つ地域や民族があります。例えば、こうした地域では井戸を掘り衛生を担保することやマラリア防止の蚊帳の生産拠点を地域に置くことなども健康医療、そして雇用や自立といった社会貢献事業となります。
こうした地域での国際機関や日本の政府援助などと企業(中小企業等)の国際進出、NGOやNPO、ボランティアなどの活動を有機的に結ぶことで健康医療産業の進行、政府の中小企業支援を通じた国際援助、現地の雇用確保とフェアトレード、ボランティアなどの活動資金と担い手リーダーの確保、地域の健康医療体制の確立などに発展させていくことも考えられます。特に医師や健康産業だけでなく、経済や金融の専門家、動物学や環境学の専門家、物流や流通の専門家などと健康医療の環境整備を連携することなども考えられます。

我が国の国際戦略医療特区などでの活動である健康医療ビジネスのグローバル化、海外企業の国内活動や病院などの医療機能の海外輸出などの活動における現地での合意形成にも健康医療CSRが重要な役割を果たすこととなります。

【成熟社会に重要なCSR活動と社会との共感、共通価値の創造】

特に成熟化した我が国の様な社会に於いては高度成長期に見られるステークホルダー全てに得な「富の分配時期」から「負担の分担時期」に移り、企業セクターと社会セクター、行政セクターや研究者セクターなどの協業の時代に入りました。

こうした時代には企業のCSRや研究機関のアウトリーチプログラム、そして行政サービスやソーシャル活動、コミュニティ活動が異分野連携することで新たなスキームを形成することになります。そのために企業活動に社会との同じ目標、そして共感する活動やメッセージがその集合体形成の絆を導きだすことにもなります。

成熟社会に重要なCSR活動と社会との共感、共通価値の創造

近日開催の研究会スケジュール

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