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【パークマネジメント<横浜市(4)/関内>】「防災と街のにぎわい」となるテストベットとして

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開催日 平成28年11月15日(火)
開催時間 13:00 - 15:30
場所 横浜市中区港町2丁目9 関内駅前第2ビル2階 F室 横濱まちづくりラボ室
参加費 無料
募集人数 40人
募集対象者 公園を活用したアイデア、技術、サービス、ソリューションをお持ちの方、事業を行ってみたい方、連携をお考えの方、横浜の公園、公共空間をテストベットとして、またプロモーションの場として活用をお考えの方、公民連携のパークマネジメントをお考えの方、地域の地権者、住民、企業の方、等
主催 横浜市パークマネジメントと次世代公園研究会
共催 横浜市

横浜市パークマネジメントと次世代公園研究会(関内周辺地域)

 

開催の内容

 

【概要】

横浜市パークマネジメントと次世代公園研究会では、オープンイノベーションのプラットフォームとして、PFIやPPP参画希望者のデベロッパーや公園関係者の他、様々な技術やアイデア、目的をお持ちの参加者から課題提議やアイデア提案を頂き、その解決、または実行するための最適なパートナーマッチング、さらにはプロジェクト化し、本地域をテストベットとした社会実験として導入を目指します。

※提案内容が全て採用されるものではありません。また、横浜市として予算処置が必要なものは、プロポーザルや入札などの契約手続きを行うことも含みます。

今回の研究会では、前回からテーマとして提案していただいている横浜市関内駅周辺地域や大通り公園を活用した、「防災と街のにぎわい」のためのテストベッドとして議論していきます。

安全で安心できる都市づくりの一つとして、都市公園は地震災害時の復旧・復興拠点、生活物資等の中継基地、市街地火災等から避難者の生命を保護する避難地等として整備が進められています。

しかし、非常時の電源や水、トイレの確保、備蓄など、様々な課題が残っています。インフラ面のみではなく、有事の際には実際にインフラを利用するための実用性や利用者の訓練、人のつながりの課題など、地域に密着した街づくりの視点も欠かすことができません。

一方で、公園の平時の利用、街のにぎわいとなる利用も期待されています。

研究会では、横浜市関内駅周辺地域・公園を活用して、「防災と街のにぎわい」となるテストベッドとしての活用を検討したいと思います。RV自動車、EV自動車、BBQ、アウトドアキャンプ、飲食、緊急対応の電源、通信技術、ほか様々な技術やサービスのご提案の実証実験にし、「防災と街のにぎわい」のモデルとして全国展開までを検討していきます。

・横浜市都市整備局 都心再生課より、計画概要や課題等の説明  
◎横浜市都市整備局都心再生課 庄司敏雄氏

・研究会概要説明  
◎新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一

・関連技術やソリューションのプレゼンテーション

「低消費電力FalconWAVEによる観光防災Wi-Fiステーション」
◎日本電業工作株式会社 ワイヤレスソリューション事業部 事業部長 藤本直樹氏
概要:低消費電力長距離無線LAN「FalconWAVE」を使った電源・通信線不要の防災Wi-Fiステーション による公園のWi-Fiサービス化とカメラ映像伝送のご提案。

「雨水と緑を活用したサステイナブルな環境不動産」
◎東邦レオ株式会社 緑化関連事業部 グリーンインフラ推進チーム 森谷 一彦氏
概要:みなとみらい地区のグランモール公園でもお使い頂いている技術紹介になります。
地下空間を工夫して、ゲリラ豪雨対策および冷える歩道、樹木の根上り防止を実現します。
それによって安全でにぎわいをもたらす空間づくりに貢献します。

「防災・救命シェルターHIKARiシリーズ」
◎株式会社光レジン工業 西日本担当営業部長 朝倉賢司氏
概要:日々変貌する横浜においても個々のご家庭において「海岸の近くの急峻な崖下に居住されている方」、「ご高齢の方」、御身体に障害をお持ちの方」、「ご懐妊されている方」及び「小さなお子様を育児中のご家庭」など様々な事情により、津波の到達予測時間以内に高台、高層ビル、避難タワー若しくは命山へ避難できない方々のための「最後の砦」としての「防災・救命シェルターHIKARi」シリーズのご提供。

「大規模公園活用の民間事業で防災と街のにぎわい創出の提案」
◎横浜関内駅前ビル株式会社 社長/港町地区周辺まちづくり協議会 会長 田原仁氏
概要:これまでの研究会の成果を参考に、横浜大通り公園、野毛山公園を有効活用した、防災と街のにぎわいを創出する民間事業計画を提案する。

・その他事業、技術報告
◎一般社団法人日本RV協会
◎会員制ストレッチ”笑ひ”
◎菱洋エレクトロ株式会社「LTE利用の高解像度監視カメラシステム/無線LANバックホール・ソリューション」
◎宇宙システム開発株式会社「物質循環シミュレータなど」
◎横浜市南消防署「横浜消防出初式2017など」

・過去および今回のプレゼンをテーマとしたディスカッション

【前回までの研究会での発表】 

1.「災害時の為のキャンピングカー、トレーラーハウスを活用したートキャンプ」
◎一般社団法人日本RV協会
現在、全国で約60か所あるRVパーク(車中泊専用の有料駐車場)をさらに増やしていく。RVパークが増えれば、災害時には「移動」と「宿泊」がきる災害適応車両とすることができる。平時はRVパークとして稼働し、害時には防災の拠点として稼働できるRVパーク普及のご提案。

2.「防災拠点・一時避難地への電力供給」
◎三菱電機株式会社
災害時の初動において、防災拠点や大型の民間施設、駅等では、避難場所、トイレ備蓄資に加え、エネルギーや情報提供が求められるようになった。災害時は商用電源復帰(概ね72時間)までの間に自立電源で運用できる設備設計と運計画が重要である。防災拠点、一時避難地への電力供給のご提案。

3.「東日本大震災被災地の仮設住宅におけるトレーラーハウス活用支援と
◎先端技術」国立研究開発法人産業技術総合研究所
東日本大震災後、気仙沼で仮設住宅における高齢者のコミュニティ形成支援として、「スマートライフケアコンソーシアム」(産総研、NPO河口湖自然楽校、本田技研研究所、帝人)を作り、仮設住宅の敷地にそれぞれの参画者の最新技術を導入、トレーラーハウスを活用した実証実験を行った。トレーラーハウス等を活用して、日本の防災対応システム/体制構築のご提案。

4.「自動車業界のイベントの活用」
◎モーターマガジン社
昨年、横浜美術館&美術の広場で行った、横浜市とモーターマガジン社共同主催の「アメリカンモーターフェア」のご報告、今年11月5~6日で開催する「ImportSUVFair2016」のご紹介。来年春先にはEV/PHV車のイベントも検討中なので、災害時の対応なども含めて企画したいとのご提案。

5.「公園を活用した防災と賑わい創出をプリントサービスで支援する」
◎セイコーエプソン株式会社
PCや携帯のデータをクラウドに上げてプリント印刷をするというクラウド型プリントサービスの活用による観光と防災サービス事例を紹介。観光地用としてはご当地フォトフレームなどをクラウド上で合成して活用できる。災害時用としては「今自分の居る場所を中心とした地図」をその場で印刷できる仕組みを使って、プリンターを活用した、いろいろな場所での被災者へ情報配布のためのご提案。

6.「笑いストレッチエクササイズとリハビリの理学療法から生まれたストレッチ施術」
◎会員制ストレッチ”笑ひ”
ストレスを受けやすい状況にある災害時のための、車の中などの狭い場所でも可能なストレッチの方法と必要性について解説。脳血管障害の方の運動能力のリハビリのためのS-レッチングというストレッチがある。このストレッチは、脳生理学的な影響があり、災害時に起きやすい睡眠障害なども解消できる。

7.「移住交流人口増加と防災対策」
◎一般社団法人日本RV輸入協会 会長 原田英世氏
トレーラーハウスは、建築基準法第2条第一号の建築物からは除外された、外観上は住宅に類似した牽引車のことをさす。日本RV輸入協会は、平成27年11月に、清水国明と共に「河口湖RVパーク」を開業。アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)では、災害時の仮設住宅としてトレーラーハウスの活用を推進している。移動式住宅のようなものであるので、瞬時に集めて被災地を支援でき、収束したらもとに戻してトレーラーハウスとして活用できるという利点がある。河口湖RVパークには10台設置しており、熊本地震では8台が支援に向かった。

8. 「日常時から役立つポリ袋料理を活用した防災教育」
◎横浜市南消防署 予防課予防係 消防士長 松永ゆり氏
横浜市には、地域の方が自助から地域防災の担い手まで育成する家庭防災員制度があり、受講者にはその活動自体を地域に広げてもらっている(補助金もでる)。講習の一つに、㈱フードデザイン研究所川平秀一氏が進める「ポリ袋クッキング」があり、その講習を受けた人が各地域でこども達へ広めるにまで至っている。

【横浜パークマネジメントと次世代公園研究会で取り上げる他のテーマ案】

◎大通公園や横浜公園を活用した健康スポーツ企画 (青空健康&運動測定、新旧スポーツ競技プロモーション、超人スポーツ大会の開催)

◎イセザキモール・伊勢佐木町商店街と大通公園を活用した次世代モビリティ活用実験とコンテスト (約1.5㎞の伊勢佐木町と1.2㎞の大通公園の移動などの地域課題解決のために様々な小型モビリティ、パーソナルモビリティを実走し、街を活用したコンテスト競技を実施)

など

【関連する横浜市での活動内容】

横浜市では、新市庁舎整備を契機とした関内駅周辺地区のまちづくりに取組み、リーディングプロジェクトとしての横浜文化体育館や横浜総合高校の再整備(現在PFI事業者募集中)、教育文化センター跡地利用、現市庁舎街区の利活用・再整備等を進めていきます。

現在、地元協議会の方々との意見交換や庁内での検討を行っていますが、あわせて公民連携により新しいアイデアを生み出す”場”として、「横濱まちづくりラボ」をスタートしています。(http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/tosai/machilab/

本地域内にある横浜公園(横浜スタジアム周辺)や、大通り公園(総延長1200m、平均幅30m、面積は3.6ha)、くすのき広場、日ノ出川公園、その他周辺の公園や広場と、イセザキモール・伊勢佐木町商店街などの地域、そして同地区の公共施設や跡地(PPP、PFI等建物や機能)が連動した街づくりを行うために、公園がどうあるべきか、またどのような機能や景観、そして管理運営、公園経営が必要か、民間のアイデアや技術、運営主体などの連携を実現します。

【現地詳細情報】

・横浜大通り公園 ⇒  http://www.city.yokohama.lg.jp/minami/70minamiru/71spot-route/713park/713006.html