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【パークマネジメント(16)】都市、田舎、自然と公園の結び付き

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開催日 2015年11月10日(火)
開催時間 17:00 - 19:30
場所 秋葉原UDX4階 UDXギャラリーNEXT3
参加費 無料
募集人数 100人
募集対象者 異分野交流連携の促進によるオープンイノベーションのプラットフォームですので基本はどなたでも参加可能です。 自治体関係者、公園や公園管理、まちづくりや都市計画、建設、不動産、 PPP、指定管理者制度に関係する方、農業関係者、食材関係者、飲食関係者、厨房設備関係者、キッチンカー関係者、エネルギー関係者、広告イベント関係者、メディア関係者、環境対策、ゴミ処理関係者、その他、御関心のある方ならどなたでも
主催 パークマネジメントと次世代公園研究会
共催 UDXオープンカレッジ

パークマネジメントと次世代公園研究会第2部・第3部

 

開催の内容

「まちづくり、都市再生、地球環境対策、国土強靱化、レジリエンスと公園」~コンパクトシティにおける公園から広域エリアの公園機能~

公園には、地域の生活者の利便性や防災のほか、文化スポーツ機能、また都市環境や自然環境の担保、ヒートアイランドや風、雨の有機的な流れへの影響、動植物と人間との共生など様々な役割があります。

また、都市の中にある様々な種類の公園(※1)を広域にネットワークすることによって、機能分担も可能となり、相乗効果を産み出します。

(※1)児童公園や都市公園、河川や海岸の緑地、農地や山林、国立公園などの自然公園、そして防災公園など。

このような広義の公園は、平時には多面的な機能、~野生生物の生息空間、農林水産物の生産、水源涵養、気象緩和、景観形成、健康増進の機会提供、レクレーションのためのオープンスペースの提供など~を発揮します。このことは、豊かで健やかな暮らしを支え、地域コミュニティの維持と活性化への寄与となります。

こうした自然資本を含めた公園を適切に配置・管理することにより、災害時には洪水による氾濫の調整、地滑り等の山地被害の抑制、沿岸の津波・高潮・暴風雨等による被害の軽減、火災の延焼防止、公共交通機関・建築物等の被害軽減、避難被災者の集合待機、支援の空間といった防災・減災機能を発揮することができます。

かつて日本は入会地、里山里海、棚田など平時の生活活動領域をこうしたバッファ地域として活用してきました。現代では都市公園や自然公園、防災公園などもこうした考え方に再構築していかなくてはなりません。これらを地球規模の概念にまで拡げ、「地球公園」と位置づけました。

地球とひと、都市とひと、ひととひとの接点となる環境を「みんなの地球公園」として、複数回のシリーズで政策提言、社会提言できるようにまとめていきます。

その最初の回として「まちづくり、都市再生、地球環境対策、国土強靱化、レジリエンスと公園」~コンパクトシティにおける公園から広域エリアの公園機能~をテーマに開催致します。

 

【プログラム】
第2部 「緑域計画とレジリエンスに対する公園の役割」
17:00~17:15
参加者紹介数名(初回参加者や近況報告者など)
◎金山 亮 氏 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員
◎鈴木 一之 氏 環境NGO エコ・クリエーターズ・クラブ(旧名称・滅煙倶楽部)代表
◎古川 知之 氏 株式会社かんでんCSフォーラム マーケティング事業部
◎野上 一志 氏 株式会社 野上緑化
◎山本 裕 氏 横河医療ソリューションズ株式会社 事業推進本部企画開発部 事業企画主管
◎中原新太郎氏 株式会社 地域・技術経営総合研究所
◎高橋佳祐氏 株式会社東京ランドスケープ研究所
◎ほか

17:15~18:20
かつては山や川、海、また里山、里海、林や農地などの自然環境や地理的形状、植生、生物多様性などを上手く活用し、自然災害への対処をしてきました。今日、CO2排出や温暖化、化学物質蔓延、火災など、ひと由来の災害に対しても国立公園や海中公園などの自然公園などの役割と産官学民による異分野の連携によるレジリエンスへの期待が高まっています。また、都市と農山漁村の各域内において、地域ごとに異なる再生可能な資源(自然、物質、人材、資金等)が循環する自立・分散型の社会を形成しつつ、都市と農山漁村の特性に応じて適切に地域資源を補完し合う「地域循環共生圏」の考え方もあります。こうした地球環境対策や国土強靱化対策と公園の役割について考えてみます。

「森里川海のつながりと公園」
◎御友 重希 氏 環境省 総合環境政策局 兼 地球環境局 総務課調査官

概要:私たちの暮らしを支える「森里川海」が今、過度の開発や利用、管理の不足などにより、つながりが分断されたり、質が低下しています。人口減少、高齢化が進行する中で、どのように森里川海を管理し、それを通じて地方を創生していくか、官民一体となって考えていく必要があります。環境省では、「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトとして、地方公共団体、有識者、先進的な取組を行っている方々との対話や議論を行いながら、森里川海の恵みを将来にわたって享受し、安全で豊かな国づくりを行うため の基本的な考え方と対策の方向をとりまとめています。

「レジリエンスと公園」
◎田代 順孝 氏 千葉大学 名誉教授 グランドフェロー 工学博士

概要:都市のオープンスペースは、都市を構造づける重要な空間要素として認識刺されてきました。しかし、日本の都市では建ぺい空間の「敷地」における建物と、それに従属する空地と言う構図に定着してしまい、都市全体の構造の中で明快な領域性を失いつつあるのが「緑地」です。その緑地概念を更に発展ささせた「緑域」により、日本的都市ランドスケープの本質に立脚した方法によって都市構造の再生を考えます。

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第3部 パネルディスカッション
18:25~19:30
「まちづくり、都市再生、地球環境対策、国土強靱化、レジリエンスと公園」
~コンパクトシティにおける公園から広域エリアの公園機能~

パネラー(会場からの参加を含め)
◎田代 順孝 氏 千葉大学 名誉教授 グランドフェロー 工学博士
◎小口 健蔵 氏 World Urban Parks理事、元東京都公園緑地部長、小口健蔵オフィス代表
◎御友 重希 氏 環境省 総合環境政策局 兼 地球環境局 総務課調査官
◎小林 優介 氏 一般財団法人 リモートセンシング技術センター 研究開発部 主任研究員
◎倉田 充 氏   株式会社久米設計 都市開発ソリューション部 副部長
◎平井 貞義氏 株式会社NTTファシリティーズ スマートビジネス部 東北スマートコミュニティ推進室 次長
◎ほか
ファシリテータ
◎廣常啓一 新産業文化創出研究所 所長

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