開催日 | 平成25年12月2日(月) |
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開催時間 | 16:00 - 18:00 |
場所 | 秋葉原UDX4F 先端ナレッジフィールド UDXオープンカレッジ |
参加費 | 無料(飲食有料、持ち込みOK) |
募集人数 | 30人 |
募集対象者 | 熱中症予防、予測、対策、治療などに関心のある方、技術や製品、サービスをお持ちの方、熱中症の対策でお困りの方 |
主催 | UDXオープンカレッジ |
共催 | 熱中症対策研究会 |
熱中症対策研究会
開催の内容
厚生労働省の第12次労働災害防止計画(第12次計画の期間は平成25年度~29年度)において、労働災害を減少させるために国が重点的に取り組む事項の一つに「熱中症対策」が挙げられています。
屋内外の暑熱環境において作業を行う建設現場では、熱中症にかかるリスクが非常に高いのが現状です。その対策となるような精度の高い発生予測(気候条件、作業者の体調検査等)や有効な予防(環境や作業服、水分や塩分等の補給、現場指導方法等)そして発生した後の応急処置など、その手段やソリューション研究/開発のために、◎建設業界、◎有識者(研究者)、◎技術・製品・サービスをお持ちの方、◎熱中症対策でお困りの方、◎行政や公共団体の方々による「情報共有」や「ブレインストーミング」の機会として研究会を開催しています。
アドバイザー:独立行政法人労働安全衛生総合研究所
国際情報・研究振興センター長 医学博士 澤田晋一氏
特別協力:鹿島建設株式会社
第1回目は、労働現場、そして救急医療現場から、熱中症についての概要を学びました。
第2回目は、検証済みのデータをもとに、有効な熱中症対策製品の議論を行いました。
第3回目となる今回は、作業者のコンディションに焦点をあて、熱中症の対策を考えます。
熱中症は、作業者のコンディション(年齢や前夜の過ごし方、疲労やストレス度合いなど)にも大きく関係していると考えられます。熱中症と自律神経の関係性を考察しながら、熱中症にかかる要因(リスクファクター)とその対応策について議論します。
★プレゼンテーション募集(3社程度)
・コンディション測定に関するプレゼンテーション(体重、体温、飲酒、疲労等の測定)
・コンディションを整える製品に関するプレゼンテーション(サプリ、食事、薬品、衛生用品、食事、冷感グッズ等)
・作業者への注意喚起(ポスター、WEB、アプリ等)
<プログラム>
◇事務局『研究会の趣旨説明』
株式会社新産業文化創出研究所 瀬川真未
◇ご挨拶
独立行政法人労働安全衛生総合研究所
国際情報・研究振興センター長 医学博士 澤田晋一氏
◇建設現場からの報告『現場からみる熱中症被災者の傾向』
鹿島建設株式会社 東京建築支店 安全環境部 安全衛生グループ 浅谷 輝暁氏
◇講演『自律神経と人間のコンディションとの関係性、測定器での計測(仮)』
株式会社疲労科学研究所 代表取締役 倉恒邦比古氏
◇プレゼン:5分×3社程度
・株式会社タニタ
・ほか
◇意見交換『リスクファクターと対応策』
ファシリテーター:独立行政法人労働安全衛生総合研究所
国際情報・研究振興センター長 医学博士 澤田晋一氏
◇閉会のご挨拶 株式会社新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一
<予定>【18:00~19:30】
研究会後、気軽な交流会を開催します。(飲食代:1000円)
【熱中症対策研究会とは】
毎年5月ごろから発生すると言われる『熱中症』。最近ではテレビや新聞でも頻繁に取り上げられ、注目されていますが、被災者数は増加傾向にあります。昨年夏期の熱中症による救急搬送人数は全国で43,864人(総務省消防庁発表)、職場での熱中症による死亡災害発生件数も21件(厚生労働省)と、ここ10年の中でも平成22年に次いで高い数字でした。
その熱中症発生の深刻な職場の一つとして、建設現場があります。ここ数年で建設現場周りでの熱中症対策商品も急増しましたが、沢山ある商品や情報の中から有効な商品や対策の見極めが難しいというのが現状です。
そこでこの研究会では、有識者を交えた建設現場と対策グッズなどの製作者の情報共有を行うことにより、共通見解を増やしていくことを一つの目標に据えています。二つ目の目標としては、最新の素材や技術を知ることによって、作業場、作業者がその都度変わっていく特殊な労働環境である建設現場の、新しい対策や商品開発の足掛かりになればという期待をもっています。
これらのソリューションは、教育現場やスポーツ現場、高齢者対策や一般住宅などにおける熱中症対策としても可能性を含みます。
※尚、今年度は、建設現場の課題やニーズを持つ側として鹿島建設株式会社様より研究会に対して情報提供や現場でのプロトタイプ実証実験など、特別協力をしていただくことになりました。
※ 以下のような熱中症対策の研究、技術、製品、サービスなどをお持ちの企業や研究機関、個人、また課題を抱える方や研究成果の事業化を望む方を募集します。
・予防領域
・熱中症環境、状況把握技術
・熱中症被災者センシング技術
・熱中症被災者処置対応
・上記に関わる情報システム
・上記に関わる普及啓発、コミュニケーション技術
・上記の保健システムなど
・その他、関連技術や製品、サービスなど。