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【エネルギーの市民大学】創・省エネルギー技術として注目が集まる熱電発電~棄てられている未利用熱からの発電

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開催日 平成25年6月21日(金)
開催時間 15:00 - 17:00
場所 秋葉原UDX4F 先端ナレッジフィールド UDXオープンカレッジ
参加費 無料
募集人数 20 - 30人
募集対象者 テーマにご関心のある方、エネルギーや環境に関心のある方、街づくり、設備・通信関係、エネルギー関係者、等
主催 UDXオープンカレッジ
共催 エネルギーの市民大学

エネルギーの市民大学

 

開催の内容

エネルギーの市民大学は、基本的な知識から専門分野まで、エネルギーに関する様々な分野の先生方にご講演いただきながら、エネルギーについて学んだり、議論したり、意見交換をする場です。技術者やご専門分野の立場からの意見交換なども可能です。

(バルク体熱電材料にナノ構造を埋め込むことに成功して、熱電性能指数ZTの大幅向上を実現)

日本では、エネルギー源の大半を輸入に頼っていますが、この中で有効利用できているのは
わずか30%程度であり、残りは未利用のまま熱として棄てられています。さらに、地熱や太陽熱なども、現状ではほとんど利用されずに棄てられています。創・省エネルギーを進めなくてはいけない我が国において、これら未利用熱エネルギーは
大きな問題となっています。国でもこの問題の対策に本腰を入れ始めており、例えば、本年度(2013年度)から、経産省が中心となって「未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発」が開始されます。

未利用熱エネルギー活用のカギを握る技術が熱電発電です。熱電発電を用いることで、未利用熱エネルギーを利用価値の高い電気エネルギーとして回収できます。我々の研究グループでは、熱電発電の核となる熱電材料の研究開発を、世界の第一線に立ち推進しています。例えば、ナノテクノロジーを用いた超高効率バルク体熱電材料の開発や、自然に学んだ環境低負荷な熱電変換鉱物の開発に成功しております。

今回の講演では、未利用熱エネルギーを利用した創・省エネルギー技術である熱電発電について、
基礎的な原理から最先端の技術までを紹介します。

★『講師から参加者の皆様へ』
熱電発電の応用先、熱電材料の求められる性能ニーズに関する意見、提案を求めています。

【講師】

産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門
熱電変換グループ
主任研究員 太田 道広氏

【プロフィール】
2002年に九州工業大学で博士号を取得後、物質・材料研究機構と室蘭工業大学で研究を進め、
2006年から産業技術総合研究所に勤務。
2011年から2012年には、米国アルゴンヌ国立研究所とノースウエスタン大学に滞在して研究活動を実施。
現在は、産業技術総合研究所主任研究員。東京理科大学非常勤講師、第32回国際熱電学会組織委員会委員、
日本熱電学会学会誌編集委員会委員なども務める。