開催日 | 2010年3月19日(金) |
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開催時間 | 15:00 - 16:30 |
場所 | 秋葉原UDX4F UDXマルチスペース(東京フードシアター5+1) |
参加費 | 無料 |
募集人数 | 20人 |
募集対象者 | 地方公共団体、病院経営者、医療関係者、健康サービス産業、フードサービス・給食産業、金融機関、不動産業、情報通信産業、アメニティ産業など |
主催 | 病院診療所イノベーション研究会 |
共催 | UDXオープンカレッジ |
病院診療所イノベーション研究会
開催の報告
新たな健康医療サービスについて語る 廣常啓一(新産業文化創出研究所) |
病院の現状について 質問する参加者 |
熱心にメモを取る参加者 |
資料に目を通す山本稔氏 (ハウステンボス株式会社) |
白熱した議論の様子 |
活発な意見交換がなされた |
開催の内容
「健康サービス集積のコミュニティ病院の可能性」
複合機能施設の中の病院ポジション(病院をコアにした知及び産業クラスターから健康テーマパーク、医療健康複合商業施設まで)
講師 : 新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一
ゲストスピーカー : ハウステンボス株式会社 上席執行役員経営企画本部長 兼 経営企画部長
山本 稔 氏
「ハウステンボスと医療健康テーマ施設の集積」
病院などの医療機関をコアとし、コラボレーションすることで新たな健康サービスが機能するビジネスや施設を集積させた、まちづくり、商業施設、リゾート施設の機能と付加価値の高い新たな医療健康サービスを病院が収益事業として参画することによる経営改善について具体的な開発案件などをもとに論議しました。
【プログラム】
■病院経営ソリューション・セミナー&ワークショップの開催意図
病院経営ソリューション研究会の考え方
■研究会活動としての産官学医連携、異業種連携、その他ビジネスマッチング
■関連研究会活動
「健康サービス集積のコミュニティ病院の可能性」複合機能施設の中の病院ポジション
(病院をコアにした知及び産業クラスターから健康テーマパーク、医療健康複合商業施設まで)
1. 病院ブランドとブランド活用
2. 病院業務の領域検討
3. 健康経営、健康会計
4. 健康サービス産業の市場性
5. 病院、医療機関をコアとしたヘルスケア・コンプレックス
6. 健康サービス産業 国の方針
■今後の国際展開
東アジア全体の、また国際的医療健康ビジネスと国際的施設の必要性
7. 複合機能施設の中の病院ポジション
(病院をコアにした知及び産業クラスターから健康テーマパーク、医療健康複合商業施設まで)海外事例
8.プロトタイプ導入事例研究
a.大阪「吹田操車場跡地まちづくり計画」
b. 大阪「大日 医療健康商業施設計画」
c. 大阪「彩都 医療健康創生・ライフサイエンス都市」
d. 神戸「神戸医療産業都市構想」
e. 小樽「ドクターズキッチン・タウン構想」
d. 佐世保 「ハウステンボス」
病院業務のコアとノンコア、オンバランスとオフバランス
◎病院経営ソリューション研究会の考え方
地域の市民サービス機能としての「病院」。この病院を取り巻く環境は医療行政の方針や患者のニーズなどにより大きく変化してきました。
医師不足、診療報酬制度の改定、病院の近代化、情報化、サービス産業としての顧客満足度の追求、公立病院経営などの危機、病院の統廃合などが叫ばれる中、新たな病院経営のあり方とそのための考え方、技術や商品、コラボレーション方法と業界などの課題解決策と新事業開発に関してのセミナーとワークショップ、研究会となります。
病院関係者だけでなく、医療関連産業、健康関連産業、病院との新たなコラボレーション業界となる異業種の方々とで構成していきます。
新たな病院のあり方としては経営改善策としての効率的経営と財務計画。オフバランス経営などの財務戦略や資金調達手法。
また収益拡大策としてマーケティング理論の活用としての新サービスの拡大やブランディング戦略などのビジネスモデルも考えていきます。
前者は電子カルテや健康診断、食事や運動履歴など個人の健康に関する記録(PHR)を活用した新たな健康サービスの提供と医療機関を中心としたコンプレックス施設。総合的な健康サービス集積拠点として住民の医療健康を考える施設のあり方やビジネスモデル、提携先、知的財産戦略などを考えます。特に診療報酬制度内の行為としての医療から広く、健康維持・改善、保険、介護まで幅広い生活者ニーズに対応するビジネスモデルを検討します。
後者はIT化や合理化策の他、病院業務のコア業務・ノンコア業務の分類とアウトソーシング。オフバランス経営として事業や施設に対する証券化と寄付債券、優待投資のためのコミュニティボンドや信託などの仕組みとなります。
特に経営悪化の公立病院などは市民病院を名乗るのですから市民出資や信託財産活用の病院であるほうが、コミュニティ病院としてステイクスホルダーの協業意識やモチベーション向上、介護やFP、PBなどへの拡大など利用者ニーズへの対応が効率よく実施されます。このように公的サービスを利用する人が参加する金融システムと商品やサービス、出資者への優遇策と法制度の整備などを研究していきます。
内需拡大が叫ばれる中、湧き出る国内課題を解決することも新市場創出の機会となります。
◎研究会活動としての産官学医連携、異業種連携、その他ビジネスマッチング
本企画を通じて産官学医連携、異業種連携、その他ビジネスマッチングを促進してまいります。
下記のテーマなどによりセミナー、ワークショップ、研究会の開催を予定。各方面の先端的取組や実績のある講師・スピーカーをお招きして参加者同士の議論も交えてプログラムを進めてまいります。
(プログラム例)
■市民による市民のための地域病院のあり方、予防健康医療と病院財務
■電子カルテや病院IT化戦略
■病院のコア業務、ノンコア業務分類とアウトソーシング
■病院サポート業界のコラボレーション、連携のあり方
■病院のオフバランス経営(不動産、医療機器、エネルギー設備、その他設備、人材)
■人材確保のための労務戦略
■病院の新たなビジネスと関連産業
■健康予防医学と病院サービス
■医療健康施設コンプレックス
■寄付やパブリックエクイティと病院の資金調達
■医療技術以外による医療・病院へのアプローチ
■マーケティング・ブランディング戦略と顧客サービス
■病院での娯楽・エンタテイメントとその効果
■選択食時代の食事サービス
■地域産業から国際産業としての医療システムとナレッジ
■外国人顧客の獲得と国際展開
■治験業務と商品開発
■その他
◎これまで実施したセミナー、ワークショップ
平成20年7月28日 公立病院改革と市民病院の本来あり方