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第2回ソーシャルコミュニケーション研究会(健康・医療・バイオ・ライフサイエンス分野)セミナーと説明会【無料オンライン】

このイベントは終了しました
開催日 2021年8月4日(水)
開催時間 16:00~18:15予定 (15:45より入室可)
場所 オンラインZOOMウェビナー
参加費 無料
募集人数 100名程度
募集対象者 ・健康医療関連の研究機関や企業、業界団体の関係者 ・健康医療関係のクラスターや施設の関係者 ・全国の科学館、図書館、教育機関 ・メディア、ジャーナリスト、クリエイター、イベント関係者など ・コミュニケーション手法や技術に関わる関係者 ・行政、自治体
主催 ソーシャルコミュニケーション研究会
協賛 一般財団法人未来医療推進機構の委託事業として実施
開催協力 事務局 : 新産業文化創出研究所、電通、コングレ、NHKエンタープライズ、ほか

★★★お申込みいただいた皆様へ★★★

ご登録いただいた皆様には
【WEBアクセスURLのご連絡】第2回ソーシャルコミュニケーション研究会
というタイトルでオンライン入室URLをお送りしていますので、ご確認ください。

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◆健康・医療・バイオ・ライフサイエンス分野におけるソーシャルコミュニケーションとヘルスコミュニケーション

「正確な医療や健康学習、情報の重要性」
「科学者や医療研究者、行政、企業と社会や市民との対話による信頼関係と共創の実現」
「ソーシャルコミュニケーションの実現のための技術向上や人材育成、実施機会の増大」

コロナ禍で露呈したことは、社会に対する健康や医療情報の不足や健康医療リテラシーの低さが不安や誤解、誤った行動を起こすなどの課題です。

新しい医療や健康技術などは、これまで医療や健康にかかわりを持たなかった多様な学問や業種との連携も必要となります。特に社会との対話や理解、合意形成、共創が重要となります。ただし、異分野、特に社会との共有価値や共通言語が乏しく、その情報発信も不足していたことが課題となっています。

新しい科学や医療に関わる技術、事業は、社会の理解を得ることができなくては、関連する法律や公的予算を作ることが出来ず、当然、研究を開始することや治験、臨床、また事業化や市場形成に影響を及ぼすことになります。研究や事業化には、公的支援など公費を活用することが多く、科学者や研究者は社会、つまり納税者に対して、その研究の社会的意義や価値を説明する責任もあります。社会の理解や合意形成は、研究機関の倫理委員会の判断の一つでもあり、また社会の協力や共創は、研究や事業化、市場形成を推進することにも結び付きます。

製薬会社や医療機器会社の医薬情報担当者(MR)から医療機関の現場の各担当者への情報提供、また、医療機関の意思などから患者に対してのヘルスコミュニケーションの説明責任(インフォームドコンセント)があるように、社会に対するソーシャルコミュニケーションが必要となっています。

特に、社会の健康や医療へのリテラシーや意識の向上は、病気や治療への不安や誤解の解消、また健康に資するの行動変容、そして疾病予防になり、医療経済を健全にすることで、社会全体の課題解決に結び付く重要な取組みでもあります。

ただし、これまでの科学者や研究者からの科学技術コミュニケーションや医療関係者によるヘルスコミュニケーション、企業などによるコーポレート・コミュニケーションなどを効果的実施するための技術や取り組み、人材育成などが遅れていました。

また、効果的なソーシャルコミュニケーションの実現のための最適なパートナーとの共創やソーシャルコミュニケーションのコンテンツやカリキュラムの実施機会や施設、媒体とその供給システムなどが未形成となっていました。

研究機関や企業、関連クラスターなどの発信するソーシャルコミュニケーションのコンテンツやカリキュラム、展示や施設、媒体の確立と、それらを社会や地域に効果的に結び付ける試みが必要となっています。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとし、「未来社会の実験場」コンセプトとするEXPO2025なども、取り組みを推進する絶好の機会でもあります。

本研究会は医療や健康におけるヘルスコミュニケーションと、その中でも特に社会との対話、共創に重要なソーシャルコミュニケーション推進のための(に取り組むための)研究会としてスタートいたします。

【開催概要】
◆開催方法 :  オンライン(ZOOM)
 お申込みいただいた方には、ZOOM招待のURLを開催前にお送りいたします。

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◆プログラム
第1部.セミナー(ソーシャルコミュニケーションの研究や実践に関わる専門家による講演)

 ●(ファシリテーター)新産業文化創出研究所 廣常啓一 

 ●(講演)同志社大学 ソーシャルマーケティング研究センターセンター長 瓜生原 葉子 氏
  <タイトル>
      「ソーシャルマーケティングによる行動変容」
  <概 要>
  毎日のように耳にする「行動変容」。しかし、課題となる行動を「自分ゴト」化し,変容させる 
  ことは容易ではありません。その促進を可能とするのが「ソーシャルマーケティング」。
  マーケティングの概念・手法と多様な行動科学理論を組み合わせてsocial goodにつながる行動
  への変容を促す体系的な枠組みです。その基本事項、行動科学理論、さらには「臓器提供の意
  思表示促進」を具体例として、計画策定と実践抱方法を詳しくお伝えします。
  ウィズコロナ時代の行動変容、健康行動の促進、企業のCSV(共通価値の創造)推進など、あらゆ
  る社会のためになる行動に応用可能です。

 ●(講演)大日本住友製薬株式会社 コーポレートコミュニケーション部
      CSRグループ マネージャー 辻田 英嗣 氏
      CSRグループ 主席部員   郡 真二郎 氏
  <タイトル>
  「当社が実践しているソーシャルコミュニケーション ~次世代育成支援を中心に~」
  <概 要>
  当社では、企業理念(人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の
  創造により、広く社会に貢献する)の実践をCSR経営と位置づけています。近年一層高まる
  サステナブルな社会の実現へ向けた貢献も含め、ソーシャルコミュニケーションを積極的に
  実践しながら、社会課題の解決の一翼を担いたいと考えています。特に当社は「患者さんと
  ご家族への支援」「グローバルヘルス」「次世代育成」を注力するテーマとして選定し、
  私たちにできることを日々考え、取り組んでいます。
  今回は、当社が実践している次世代育成支援活動を中心にご紹介をさせていただきます。

●(話題提供)株式会社コングレ 代表取締役社長 武内 紀子 氏 (第2部での話題提供として)
  <概 要>コングレは、現在、指定管理者として5つの科学館に関わっています。さらに、 
  2023年には、東京・杉並区の小学校跡地で、科学館を設置予定。科学館を1つのソーシャルコ
  ミュニケーションのハブとして、活用できないか。
科学館は、子どもたちが、物理や化学、生
  物学、地学などの科学に関心を持つきっかけとなる機会を提供できます。さらに、地域の科学
  館は、子どもたちを中心に、ご家族や地域住民の方々、学校や企業ともつながり、地域のハブ
  的な機能も果たしています。家族や地域の関心として、ウィルスへの理解や対策をテーマに発
  信したことも好評を得ました。今後の健康管理や医療、薬品をテーマとした取り組みに関する
  可能性を感じています。またコロナ禍で、地域にとどまらず、オンラインでより広く発信でき
  る可能性も増えています。科学館では、常設展の他、企画展やワークショップ、外部でのイベ
  ント企画もあり、地域のニーズを織り込み、実証的な取り組みを企業の方々と取り組むことも
  可能であり、今後のソーシャルコミュニケーションの発信拠点になりうるでしょう。複数の科
  学館で、同様のコンテンツを巡回させ、より対象を広げることも期待できます。

第2部.ソーシャルコミュニケーションに関わる第1部講演者等による質疑応答とディスカッション
 <パネリスト>
 ●同志社大学 ソーシャルマーケティング研究センターセンター長 瓜生原 葉子 氏
 ●大日本住友製薬株式会社
 ●株式会社コングレ 代表取締役社長 武内 紀子 氏
 ●(ファシリテーター)新産業文化創出研究所 廣常啓一

第3部.「ソーシャルコミュニケーションの推進と研究会活動についての説明」
    新産業文化創出研究所 所長 廣常 啓一
※モデルプロジェクトとしての大阪中之島に開発中の「未来医療国際拠点での(仮称)みんなの未来  
 医療ミュージアム、また北大阪健康医療都市「健都」でのソーシャルマーケティング実証事業、
 2025EXPOなどの活用説明

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講師プロフィール
◆瓜生原葉子(うりゅうはら・ようこ)
同志社大学商学部 准教授、ソーシャルマーケティング研究センター センター長。
〇京都大学大学院医学研究科,京都府立医科大学 非常勤講師。日本学術会議 連携会員,
 EURAM(欧州経営学会)理事・日本代表、公益社団法人日本臓器移植ネットワーク理事・広報委員 
 長などを兼務。
〇専門領域は,ソーシャルマーケティング、行動変変容マネジメント、戦略マネジメント、組織行 
 動論、移植医療の社会的価値の普及と社会基盤の確立。
〇薬学部卒後、外資系製薬企業(Novartis, Eli Lilly)に20年間勤務し、臨床開発、戦略企画、マー 
 ケティング、広報、医療政策などに従事。その後、医療コンサルティング会社代表を務める。
 Novartisスイス本社在職中、欧州における移植医療の社会基盤を研究し「プロ意識を促す組織変
 革」の重要性を認識したのを機に経営学を志す。
〇神戸大学大学院経営学研究科でMBAと博士号(経営学)を取得後、大阪大学大学院医学系研究科
 外科系臨床医学専攻博士課程を経て、2013年4月に京都大学大学院医学研究科 助教。
 2015年4月より、ソーシャルマーケティングの理論と実践を学べる唯一の研究室を構築し、2021 
 年4月、ソーシャルマーケティング研究のアジア・日本拠点として、「同志社大学ソーシャルマー
 ケティング研究センター
」を創設。社会に良い(social good)行動を 
 増やすアプローチ方法を学際的・重層的・創造的に研究し、その知見を社会に実装することで、 
 学術研究の進展と社会課題の解決・SDGsの達成に寄与することを志している。
〇主な著書に『行動科学でより良い社会をつくるーソーシャルマーケティングによる社会課題の解 
 決ー』(文眞堂, 2021)、Broadening Cultural Horizons in Social Marketing (Springer, 2020, 分担
 執筆),『経営組織入門』(文眞堂, 2020, 分担執筆),『医療の組織イノベーション』(中央経済
 社, 2012)などがある。受賞歴は、第1回・第3回凌霜賞(2008年、2010年)、臨床腎移植学会メ
 ディカルスタッフ研究奨励賞(2015年)、吉田秀雄賞(2018年)など。報道番組のゲストコメン
 テーター,メディア取材,招待講演多数。

◆大日本住友製薬株式会社コーポレートコミュニケーション部
  CSRグループ マネージャー 辻田 英嗣 氏
  CSRグループ 主席部員   郡 真二郎 氏

◆武内 紀子(たけうち・のりこ)
 株式会社コングレ代表取締役社長 
〇1986年大阪大学人間科学部卒、コンベンション企画運営会社勤務を経て、1990年にコングレの設
 立に参画。2001年取締役営業企画部長、常務取締役、代表取締役専務を経て、2013年6月から
 代表取締役社長
〇一般社団法人日本コンベンション協会(JCMA)代表理事、観光立国推進協議会幹事、文化庁文化
 政策部会委員、大阪府観光客受入環境整備の推進に関する調査検討会議委員などを務める。
〇2020年7月より日本経済団体連合会の審議員会副議長に就任

◆廣常啓一(ひろつね・けいいち)
株式会社新産業文化創出研究所(ICIC) 所長 
〇帝塚山学院大学 社会連携機構 特任教授/大阪市立大学大学院 都市経営研究科 客員講師/
 公益財団法人りそなアジア・オセアニア財団理事/公益社団法人氷温協会 常任理事/
 一般社団法人全日本司厨士協会理事/一般社団法人国際CCO交流研究所 理事
 国立研究開発法人科学技術振興機構サイエンスアゴラ推進委員会委員/
 独立行政法人都市再生機構URまちづくり支援専門委員/
 NPO法人キャンサーネットジャパン評価委員等
〇1984年より日本経済新聞社グループの㈱日経広告にてマーケティングやクリエイティブのプロデ
 ューサーとして、企業や製品、地域のプロモーションやブランディング、イベントを実施。
〇1990年の国際花と緑の博覧会、淡路花博、中国昆明世界園芸博、オランダフロリアードなどの大
 型イベントの企画やプロデューサーを歴任。
〇映像、番組などの制作やテレビCMなどの企画演出の他に映画「東京夜曲(第21回モントリオール世界映画
 祭・最優秀監督賞)」「地雷を踏んだらサヨウナラ」「葉っぱのフレディ」「国際地球科学会議」
 「地球大紀行シンポジウム編(NHK)」「中国雲南植物(NHKエンタープライズ21)」3D映像「江
 戸龍宮伝説」などの企画・脚本・演出・プロデュース等を実施。
〇2005年、社会や地域課題解決のための新たな産業や文化の創出をテーマとしたシンクタンクとし
 て、またコンサルティングやプロデュースを行う㈱新産業文化創出研究所(ICIC)を設立し代表を務
 める。全国各地で多様な主体の共創する拠点(プラットフォーム)形成を行っている。オープンイノ 
 ベーションの推進方法の一つとして「ソーシャルコミュニケーション」の実践や、多様な主体の
 共通言語化のための「こども大学」などを実施している。
〇著書に「花・緑・コンテストEXPO90国際展示館記録集」(産経新聞社)
 まちづくりイノベーション公民連携・パークマネジメント・エリアマネジメント(日本評論社)ほか

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【ソーシャルコミュニケーション研究会の進め方】
こうした健康医療分野、ライフサイエンス分野のソーシャルコミュニケーションの推進のための研究会を実施します。研究会は、この分野の手法や活用に関する考え方や事例の研究のほか、産学医の連携、クリエイターや教育関係者、メディアやジャーナリストなどコミュニケーション技術を持つ方との連携、体験展示などの施設や会場との連携など多様な主体の共創支援も行います。
リアルとバーチャルでの具体的な展開方法や展開場所のプロジェクトに関しての取組みも検討いたします。(「みんなの未来医療ミュージアム(仮称)」や2025EXPO会場などを想定)
テーマや目的別の部会(ワーキング)の開催や具体的プロジェクトへの参画などを公開で開催するものから、非公開で開催するものまで計画しています。

★オンラインで開催の為「お申込者にオンライン参加アドレスをお送りいたします」

◆第3回ソーシャルコミュニケーションは準備中です。

本研究会は、一般財団法人未来医療推進機構の受託事業として開催いたします。

※ 一般財団法人未来医療推進機構 ⇒ https://miraikiko.jp/