開催日 | 2019年9月4日(水) |
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開催時間 | 13:30 - 17:00 |
場所 | 浦添市産業振興センター・結の街3F 大研修室(沖縄県浦添市勢理客4丁目13-1) |
参加費 | 無料 |
募集人数 | 120人 |
募集対象者 | ★このセミナーはどなたでも参加できます。 ★次のような事業者様の参加をお待ちしております。 ・まちづくりやパークマネジメント(Park-PFI 等含む)に関心のある民間事業者(市外、県外含む) ・公園活用のアイデアや技術、事業投資意欲を持つ方 ・自らが主体的に公園活用の事業を実施する意向のある民間事業者、市民・団体、コミュニティビジネス・ソーシャルビジネス関係者やスタートアップ ・まちづくり、ランドスケープ・景観に加え、多様な異分野の共創による沖縄らしく新しいまち、産業、文化を創ることに関心のあるクリエイターや事業者(音楽、料理、アート、ファッション、インテリア、雑貨、建築、建材、植栽、ガーデニング、健康・ウ ェルネス・スポーツビジネス、シェアバイク、レンタサイクルやモビリティ事業者など) |
主催 | 浦添市都市建設部美らまち推進課 |
開催協力 | パークマネジメントと次世代公園研究会 |
沖縄県浦添市では、沖縄都市モノレール(現在:那覇空港~首里)が延伸し、今年(2019年)10月1日に3つの新駅が開業します。新設される経塚駅・浦添前田駅の周辺と沿線地区においては、「浦添の顔づくり」として、公園や広場などの公共空間を核としたまちづくり(区画整理事業やパークマネジメント、エリアマネジメント)を公民連携(PPP/PFI)、市民協働で進めて行く予定です。
そこで浦添市では、地域に関する情報、都市公園の活用方法、パークマネジメントやエリアマネジメントによる地域価値向上策などの理解増進、そして民間事業者や地域地権者、住民などとの共創、異業種の連携を促進するために、「公園まちづくり研究会」を開催します。
当面は、都市モノレール新駅の経塚駅に隣接し、広場と併せて整備が急がれる「経塚公園(既に一部造成工事着工)と周辺地域」をモデル地域とします。本地域への提案、範囲を広げた広域での提案、他の提案に対しての協力や連携希望のための参加、まちの魅力向上の為の店舗や事業提案などを継続的に募集していきます。
既に、地域の住民や自治会、地権者や地元民間事業者などが中心となった「市民協働部会」が今年3月にはスタートしており、公園を活用した地域の課題解決策や魅力向上策、公園の活用アイデア、実行可能な民間企業誘致などの議論が少しずつ進んでいます。
9月からは、新たに「公民連携部会」を立ち上げます。公民連携部会では、公園の整備やパークマネジメント(P-PFI含む)、公園やまちを活用した事業に興味・関心、あるいはアイデアをお持ちの多様な分野の民間事業者からの参画やご提案を募集します。
これらの研究会では、浦添市内外、また県外からの幅広い民間事業者、専門家の皆さまの意見を伺い、地域との連携、異分野の連携、事業化の可能性追求とその支援、社会実験やテストマーケティングの機会などを創り、公民連携のまちづくり実現に近づけて参ります。
今回のセミナーでは、公園まちづくりに関する基調講演や事例研究と併せて、浦添市より、公民連携(PPP)に関しての事業参画の意向、要望、提案などを把握するマーケットサウンディングの公募の説明も行います。
(東京でも同セミナーを開催予定です。※講演者は変わります。)
◆◆ 公園まちづくりに関するご発表者を募集しています ◆◆
当日は、公園などの公共空間を活用したまちの賑わい創出や利便性向上、防災や防犯、観光や地域産業振興、健康推進、交通アクセスの改善、コミュニティビジネスの創出のほか、琉球庭園都市としての景観や文化の振興など幅広い地域課題解決の為の公民連携PPP/ PFIの提案を求めます。パークマネジメントやPark-PFI、ランドスケープなどに関わる実績やアイデアなどの提案も募集しています。発表を希望の方は要旨と目的、所属等を下記、メールアドレスまでお送り下さい。発表時間、発表者数に限りがございます、また、発表内容を事前に確認させていただき、発表をお断りすることもございますのでご了承の上、応募ください。
segawa@icic.jp 担当:瀬川
プログラム
【第Ⅰ部】 (13:30~15:10)
1.浦添市挨拶
浦添市都市建設部美らまち推進課 課長 安里 宗健
2.講演
(1)基調講演 公民連携による公園と周辺地域のエリアマネジメント
~沖縄の景観まちづくりと産業や文化の創出提案「琉球庭園都市構想」~
パークマネジメントと次世代公園研究会 プロデューサー
新産業文化創出研究所 所長 廣常 啓一
<講演内容>
都市公園法改正やPPPの拡大に伴い、Park-PFIなど公園の積極的な活用が進みだしています。しかし、民間事業者が公園活用ビジネスに参入するためには、公園に事業市場性があることや、指定管理業務など予算が確保されているの受託業務などが前提となるため、民間側による公園の選別が始まっています。PPPは、維持費軽減など公園課題解決だけが目的ではなく、地域の経営や課題解決のために、公共ストックの一つとなる公園を民間(住民や地権者、民間事業者など)と連携し活用することです。複数機能の活用には、異分野連携や新たな事業開発(コミュニティビジネスほか)の創出が求められています。講演では、そうした公園まちづくりの考え方や共創プラットフォームの作り方とともに、これまでなかった「琉球庭園都市」という概念を活用した景観まちづくり、文化や産業(ビジネス)の創造についてご紹介します。
(2)事例紹介 「Share Green 南青山」などNTT都市開発株式会社の取組みについて
~リノベーションによる都心のオープンスペース活用提案~ ほか
NTT アーバンソリューションズ株式会社街づくり推進部 プロジェクト推進部門長
エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社開発本部 副本部長 駒井 厚生 氏
<講演内容>
NTT都市開発が所有する東京都港区南青山の土地において、一定期間の暫定施設として開発した「SHARE GREEN南青山」の開発経緯、及び開業後の広場の使われ方等をご紹介します。「SHARE GREEN南青山」は地域に開かれた広場を中心にカフェ、グリーンショップ、ベンチャーオフィスが取り囲む施設で、地域住民の憩いの場となっている一方、Park-PFI創設など公園でも事業的な視点が求められている社会背景を踏まえ、広場に収益性をもたせることで日々の運営原資を創出する運営を目指しており、それに向けた工夫や運営の実態等もご紹介します。
<休 憩>
【第Ⅱ部】 (15:20~15:40)
3.浦添市
モノレール沿線地区における公園まちづくりの方向性、PPPサウンディング公募の説明
浦添市都市建設部美らまち推進課 係長 比嘉 亨
【第Ⅲ部】 (15:40~16:50)
4.公園まちづくりのアイデア等発表・意見交換
※当日発表(10分程度のショートプレゼン)いただける方を併せて募集いたします。
発表(1) 「人の記憶をくすぐる場所をつくる」
株式会社森下建築総研 代表取締役・一級建築士 森下 修 氏
<プレゼン内容>
公園内にオープンした3棟からなる「民家」を感じる商業建築群の事例紹介ですいつか体感したことがある大屋根空間、そこに満ちる光、流れる風、土間の冷気、軒の低さ。人は懐かしい感覚が新しいデザインの中に再現されると心地よくその場を感じるものです。他に大断面木積層合板を活用したグランピング施設を提案します。
発表(2) 「沖縄の持つ風景のポテンシャルとブランド力」
KAZE MO NIWA 代表/庭デザイン・ランドスケープ・植物空間演出 多田 弘 氏
<プレゼン内容>
沖縄の⾵⼟から⽣まれた美しい海の⾵景は戦後ピックアップされ観光化が進んできました。これからは⼈々が住む⽣活空間の中に、樹々草花がある⾵景が重要な時代になっていきます。その⼟地にしか無い価値も重要な要素と⾔えるでしょう。⼦孫たちにそういった価値のある場所を残して⾏くことは私たちの世代の役割であり、準備していかなければならないことでもあります。
⼼地よい場所に⼈は住み集まります。地元の⼈にとって住み良い場所であり、 訪れる⼈にとっては憧れる場所。そのような所には⽂化があります。
私は年始に、⽂化を意識した植物のイベントを⾏いました。「⾵景」「植物」「⽂化」の可能性についてもお話ししたいと思います。
発表(3) 「未来へつなぐ石造美 〜三世代が憩う空間創り〜」
Ryuzo 琉球造形研究 代表(彫刻家) 濱元朝和氏
<プレゼン内容>
南城市玉城にある稲作発祥の地、史跡・受水走水。世界遺産首里城書院・鎖之間庭園 浦添城跡・前田ワカリジーなどの復元事業に携わる。現在、琉球王国文化遺産集積・再興事業で石彫部門製作担当。
琉球王国時代からある沖縄の石造美(史跡などの建築)を、ランドスケープデザインに取り込む。浦添の歴史や背景、琉球王国発祥の地としての空間創りをすることで、市民の誇りと、国内外の観光客からも魅力溢れる景観をめざす。 例えば、石造りのアーチなど象徴的な造形物をイベントスペースに配置する事で、「映え」る場として発信。その他に石造りの水場・ベンチ、モニュメントなど配置し、三世代が安心して憩える場所を提案する。
発表(4) 「子育て世代が集まれるワークショップカフェ(仮)」
K’s coffee 代表 廣田 薫氏/ 廣田 香氏
(プレゼン内容)
浦添市でコーヒー焙煎所とカフェを営んでおり、浦添市の子育て世代の方が集まり、キッズルームで定期的なワークショップを行っている。プログラムは。それぞれお母さんが創り、交代で実施するコミュニティカフェを実践している。
総括
5.閉会挨拶
講師紹介と講演概要
廣常 啓一
株式会社 新産業文化創出研究所(ICIC) 代表取締役所長
/パークマネジメントと次世代公園研究会 代表幹事 プロデューサー 等
ICICでは、様々な領域のイノベーションをテーマに、政策提言や事業提案と、その実現のためのコンサルティングやプロデュースを行っている。
公園関係としては、「1990 年国際花と緑の博覧会」プロデューサー他、「昆明世界園芸博覧会(中国)」や「淡路花博」、各地の都市緑化フェアなどにも関わる。新たな産業や文化の創出拠点事業として推進している研究会の一つ「パークマネジメントと次世代公園研究会」には800機関以上が参加し、地域や社会の課題解決に資する公園のマネジメントや技術、新たな事業の提唱と共に公園まちづくりへの新たな主体参画や異分野連携が進められている。公民連携による公園整備やパークマネジメントの指導、公園を核としたまちづくり計画や調査などを全国的に実施。また公園に於ける公民連携(PPP)やパークインダストリーへの新たな業界の参入、市民等のコミュニティビジネス参入の指導、異分野の連携やビジネスマッチング等も実施している。
駒井 厚生 氏
NTTアーバンソリューションズ株式会社 街づくり推進部 プロジェクト推進部門長
/エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社開発本部 副本部長
NTTグループの総合不動産デベロッパーとして、みどりと都市機能が共存するまちづくりをめざし、全国各地で地域に根差した開発事業の指揮を執る。
東京都港区青山エリア開発の一環として、長年NTT都市開発㈱にて所有していた土地で、地域に開かれた豊かな緑の空間である「SHARE GREEN南青山」を手掛け、民間企業が提供するオープンスペース(公園的空間)の新たな在り方を示した。趣味はマラソン。