開催日 | 2018年2月1日(水) |
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開催時間 | 16:00 - 18:00(予定) |
場所 | グランフロント大阪 北館 タワーC 7階 公益財団法人都市活力研究所 セミナー室(大阪市北区大深町3番1号) |
参加費 | 無料 |
募集人数 | 40人程度 |
募集対象者 | |
主催 | 在日米国商工会議所(ACCJ)/欧州ビジネス協会(在日欧州連合商工会議所)(EBC)/グローバルヘルスイニシャティブ(GHI) |
(大阪)グローバルヘルスクラスター「研究会セミナー」
開催の内容
テーマ:「在日の欧米経済団体が、日本に健康寿命延伸を求める意味と国際連携の可能性」
~在日米国商工会議所(ACCJ)・欧州ビジネス協会(EBC) 医療政策白書2017年版「健康寿命の延長による日本経済活性化 」より~
在日米国商工会議所(ACCJ)と欧州ビジネス協会(在日欧州連合商工会議所)(EBC)が共同執筆によりACCJ-EBC 医療政策白書2017年版「健康寿命の延長による日本経済活性化 」を作成しました。この白書は、日本が国民の健康、医療に取り組む適切な政策策定の支援とイノベーティブな取り組みを支援することで、グローバルヘルスとして日本の政府や医療機関、学術研究機関、産業界や地域などと国際連携を高めていくことを目的に作成されています。
本セミナーをキックオフとして、その後、研究会(仮称:日・欧・米共創「健康寿命の延長による日本経済活性化」研究会)を継続し、日本と米国、欧州相互のグローバルヘルスの連携の可能性を探る様々な取り組み、プロジェクトを推進していきます。
【プログラム】
◆在日米国商工会議所(ACCJ)、欧州ビジネス協会の白書執筆関係者より、白書要点説明
講 師 : バイエル薬品株式会社 執行役員 マーケットアクセス本部長 相徳 泰子 氏
講 師 : 特定非営利活動法人ヘルスケアクラウド研究会・理事
在日米国商工会議所(ACCJ)ヘルスケアIT小委員会・委員長 医薬学博士 笹原 英司 氏
講 師 : ほか
◆日本側 政府機関、経済団体 より 取組み報告
講 師 : 未定
コーディネーター : 新産業文化創出研究所 所長 廣常 啓一
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◆白書概要「ヘルスケアと経済競争力」
日本の高い労働生産性は、製造業およびサービス業の国際競争力を支え、多くの外国企業が日本へ投資を行うための重要な要因となっています。日本が人口の高齢化に直面している中、国民の健康にどのように投資すれば、生産性と経済競争力の増強に結びつくかに、強い関心が集まっています。日本政府、医療従事者および民間企業にとって、国民の健康増進、慢性疾患・感染症の予防と早期発見はこれまで以上に重要になります。
この「ACCJ-EBC 医療政策白書2017年版」は、日本国民の健康に投資をすることで生活の質が向上し、病気による欠勤や労働不能が低下し、労動生産性が向上することで、経済競争力の強化に結びつくという信念に基づいてまとめられています。さらに、この白書の中の提言は、健康への支出の効率を高め、医療コストの過度な上昇を抑えることに役立つものと信じています。健康管理をするということは、国の最も重要な資源である国民が、より長く、健康的で、生産性の高い人生を送るための戦略的な投資といえます。
世界中の医療従事者、政府そして経営者は、健康維持と予防が患者の生活の質の向上をもたらし、労働生産性を高め、費用対効果の向上をもたらすという潜在的なメリットを認識しつつあります。
本白書で取り上げる41の課題領域と政策提言は、必ずしも全体を網羅するものではなく、重要かつ潜在的に肯定的な影響を及ぼす様々な例を示したものです。
白書で取り上げる41の課題領域と政策提言
◇疾病の予防、早期発見、治療
1. 臨床検査・体外診断用医薬品の価値と評価
2. 眼科医による包括的検査で異常の早期発見
3. 超高齢社会における国民の眼の健康と健康長寿のための提言
4. 口腔ケアによる虫歯および歯周病予防の推進
5. 睡眠時無呼吸症候群の検診の普及
6. 日本の食品の機能性と健康表示
7. セルフケアとセルフメディケーションの推進
8. 健康寿命の延伸とフレイル対策
◇非感染性の疾患
9. 喫煙や受動喫煙の抑制による慢性疾患の予防
10. 糖尿病リスクの予防と管理
11. 前立腺がんの治療向上に向けて
12. 腹部大動脈瘤(AAA)の早期発見
13. 脳卒中の予防と医療連携
14. 頸動脈プラークの早期発見による脳梗塞のリスク低減
◇感染性の疾患
15. 予防接種政策の安定的実行に基づく予防強化
16. B型肝炎検診とワクチン接種の推進、および、積極的な治療の促進
17. C型肝炎ウイルス検査受診率の向上と治療の推進
18. 結核蔓延の阻止
19. HIV基本政策の強化と国内HIV感染対策に関する包括的な政策手段の投入
20. 薬剤耐性(AMR)治療薬等開発の促進
21. 日本における成人呼吸器感染症診断の課題 -RSV等-
◇精神疾患
22. 精精神障害者の地域移行促進
23. 認知症発症前の診断と早期治療の推進
24. 睡眠薬の適正使用の推進
◇女性の健康
25. 女性の活躍推進に求められる女性の健康の包括的な支援
26. 性感染症の蔓延阻止
27. 子宮頸がん検診受診率の改善
28. 乳がん検診の精度向上
29. 骨粗鬆症による骨折の予防
◇ヘルスケアIT・在宅医療
30. ヘルスケアITの活用による地域医療介護連携の実現
31. 日本でのより効率的で有効なヘルスケアを実現するための遠隔医療の活用
32. 眼科手術における医療の質の向上とチーム医療、リスクマネジメントの推進の必要性
33. 在宅医療の推進
◇高度な安全性と感染管理の重要性
34. 医療関連感染防止の推進
35. 感染管理の向上: 開放式 vs 閉鎖式システム
36. 皮膚消毒
37. 感染防止機能付き機器による血流感染防止
38. 敗血症
39. 単回使用医療器材の不適切な再利用の防止
◇医療従事者の安全性について求められる特別な配慮
40. 針刺し損傷および鋭利な器材による損傷事故の防止
41. 医療従事者を保護するためのハザーダス・ドラッグの安全な取扱い
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▼在日米国商工会議所(ACCJ)
在日米国商工会議所(ACCJ)は、米国企業40社の代表 により1948年に設立され、日本で最大の外国経済団体の一つへと成長しました。現在では1,000社以上を代表する約3,500人の会員を有しており、東京、名古屋、大阪に事務所を置いています。
▼欧州ビジネス協会(EBC)
欧州ビジネス協会(EBC)は、16カ国からなる在日の欧州商工会議所および経済団体の貿易政策を担当する機関です。 在日欧州企業の貿易、投資環境改善について、1972年設立以来、活動を続けています。EBCは現在、26の委員会を通じて、約2,500の企業・個人会員を代表しています。このうち約350社が直接参加しています。
▼両団体共同の白書作成
この白書をまとめるにあたり、ACCJおよびEBCの幅広い業種の会員企業から、多くの担当者が集まり、情報の提供と分析のために協力し、多くの時間と資源を投じました。両団体は、出来る限り多くの意見を取り入れ、完成した白書がバランスのとれた、コンセンサスに基づいた提案を反映するよう努力しています。個々の会員は、会員企業のグローバルビジネスにおける日本の重要性を認識しており、また日本におけるヘルスケアシステムの強化、そして日本国民の健康増進という理念を共有しています。
◆ACCJ-EBC 医療政策白書2017年 PDF版は⇒
http://www.accj.or.jp/uploads/4/9/3/4/49349571/accj-ebc_health_policy_white_paper_2017_jp.pdf
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▼グローバルヘルスイニシャティブと研究会活動
健康医療の科学技術の事業化、国際ビジネス展開のためには異分野の連携や国際連携による国際標準化とともに国際社会の健康医療領域の課題解決と持続化に合致する事、その合意形成なども不可欠となっています。
ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)と持続可能な開発目標(SDGs)の実現、感染症などのパンデミックや環境汚染、気象変動による公衆衛生の悪化、病害虫獣、外来生物の国境移動、紛争、難民問題による健康被害の拡大などの対応は、1国や特定領域の機関やセクター、クラスターだけでは対処できません。
途上国支援やパンデミック対策などに於けるグローバルファンドの投資による産学連携のイノベーティブでスピーディーな技術や製品の開発、現地での機器や薬の承認や患者、末端支援者までの物流と現場対応を担っている国際機関やNGOとの連携など多様な主体(セクターやクラスター)の連携が不可欠となります。
また、医療や健康の技術や製品、サービスの研究や開発、材料や部品の国際調達、国際展開や普及拡大のための国際標準化や各国の医療承認、流通システムの確立などビジネス領域に於いても国際連携は重要になってきます。
こうしたグローバルヘルスの国際的枠組みづくり、政策提言などのアドボカシー活動や持続的なエコシステムの確立と産業化の実現に重要となるのが異分野の業界やセクター、クラスターなどの多様な主体が交流するプラットフォームの形成であり、グローバルヘルスイニシャティブ構想(GHI)が、その活動の一つとなります。
※グローバルヘルスイニシャティブ詳細 ⇒
http://icic.jp/blog/20171125/post7914/
本構想推進の推進の為に国際機関やNGO、各国政府機関や自治体、経済団体や学術団体、業界団体や様々なセクターやクラスターと共にプラットフォームづくりが始まり、関係機関連絡会議(ネットワーキング)と分科会としての試行的な研究会を実施しています。
試行的研究会は、3つに分類されます。
①国や地域別研究会
②グローバルヘルスの共通課題やテーマ、技術、プロジェクト別研究会
③GHIのサービスや支援機能別研究会
2/1日開催の研究会セミナーは、①②③共通のテーマとして、欧米の経済団体が、日本で健康医療のグローバルヘルス、つまり国際ビジネスを展開するうえで、日本側の様々な機関に対して、その連携の可能性を提言するものです。
▼仮称:日・欧・米共創「健康寿命の延長による日本経済活性化」研究会
現在、研究会事業計画準備中 今後、研究会参加方法など詳細、決定次第、情報公開してまいります
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今後、グローバルヘルスイニシャティブ関係機関連絡会議の国内外の参加 機関情報として定期的な情報発信を行って参ります。現在、WEBページを 計画中ですが、facebookページ、グループは開設しております。
◆グローバルヘルスイニシャティブ資料 ⇒
http://icic.jp/blog/20171125/post7914/
◆facebookページ ⇒
https://www.facebook.com/pg/global.health.initiative.japan/
◆facebookグループ⇒
https://www.facebook.com/groups/global.health.initiative.japan/