開催日 | 2013年7月30日(火) |
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開催時間 | 10:00 - 12:00 |
場所 | 秋葉原UDX4F UDXオープンカレッジ |
参加費 | 無料 |
募集人数 | 15人 |
募集対象者 | 小学生中学年以上推奨 |
主催 | UDXオープンカレッジ |
共催 | こども大学 |
開催協力 | 産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門熱電変換グループ 主任研究員 太田 道広先生 |
こども大学・環境エネルギー学部
開催の報告
産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 熱電変換グループの太田 道広先生。太田先生は、熱電発電の素材の開発に取り組まれています。
今、環境エネルギー問題は深刻化しています。一方、私たちの身の回りには電気で動く製品があふれていて、その時に発生する熱がそのまま捨てられています。
太田先生のグループは、その未利用の熱を電気エネルギーに変えて再びエネルギーとして使えるような熱電素材を開発しています。熱電素材は温度差で電気エネルギーを作り出します。
子供たちは、自分たちの体温でモジュールをあたため、電気エネルギーに変えて、扇風機を回転させました。
上の穴に片方にお湯、片方に氷水を入れて温度差を発生させ、自動車を動かすこともできます。穴の真ん中を仕切っているのが熱電素子です。この温度差を利用した現象をゼーベック効果と言います。
実際に先生がどのような原料を使ってどのような実験を行っているのか、スライドや映像を通して学ぶことができました。
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開催の内容
私たちの生活で、電気はなくてはならない大切な存在です。
照明、テレビ、エアコン、電子レンジなど、私たちの身の周りには電気で動く製品があふれています。
しかし、私たちは、もったいなことに、この大切な電気の一部を利用しないまま捨てています。
捨てられるとき、電気は熱にその形を変えます。
例えば、家の中を明るく照らす蛍光灯は、使用中はとても熱くなっています(やけどの危険があるので、絶対に触らないでください)。
この蛍光灯(けいこうとう)の熱は、利用されないまま捨てられています。
他にも、パソコン、自動車、工場などから、たくさんの熱が利用されずに捨てられています。
電気を節約しなくてはいけない日本において、この捨てられるだけのもったいない熱は大きな問題となっています。
私たちは、捨てられるだけのもったいない熱を、みんなが使える便利な電気に変える不思議な材料「熱電材料」を研究しています。
本講演では、熱電材料について実験を交えながらわかりやすく教えます。
熱電材料を使って、人間の体温を電気に変えて、小型扇風機を回してみよう。わずかな温度差で発電する熱電材料の実力を体感ください。
【講師】
産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門
熱電変換グループ
主任研究員 太田 道広先生
【プロフィール】
2002年に九州工業大学で博士号を取得後、物質・材料研究機構と室蘭工業大学で研究を進め、2006年から産業技術総合研究所に勤務。2011年から2012年には、米国アルゴンヌ国立研究所とノースウエスタン大学に滞在して研究活動を実施。現在は、産業技術総合研究所主任研究員。東京理科大学非常勤講師、第32回国際熱電学会組織委員会委員、日本熱電学会学会誌編集委員会委員なども務める。