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【こども大学(環境)】氷のふしぎな世界

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開催日 2013年4月20日(土)
開催時間 10:00 - 12:00
場所 秋葉原UDX4F UDXギャラリーNEXT2
参加費 無料
募集人数 20人
募集対象者 小学生
主催 UDXオープンカレッジ
共催 こども大学
開催協力 玉川大学 教授 大久保 英敏 氏 工学部機械情報システム学科・大学院工学研究科

こども大学・環境エネルギー学部

 

開催の報告

     

玉川大学 工学部機械情報システム学科・大学院工学研究科 教授の大久保 英敏 氏にお話いただきました。工学部機械情報システム学科では、基幹技術についてしっかりと学び、高度な専門性を備えたエンジニアを育成しています。東京大学研究室との連携も図り、更に専門的な技術を学んでもらう機会があると、親御さんへ向けてのメッセージがありました。

大久保先生の研究室で学ぶ学生さんがサポートに来てくださいました。お二人からは自己紹介。小さい頃から自動車が好き、数学が好きだったそうです。二人の夢の実現のため、今、大学で一生懸命学んでいます。

今、熱エネルギーは無駄に捨てられています。その無駄をなくすために、捨てられている熱エネルギーを別の場所でも使えるように、別の形に変えて、貯めたり、移動させたりできる研究が進められています。

氷は夜は氷として熱エネルギーを蓄え、お湯を沸かせがそれが水蒸気となります。火力発電所で電気を作っているのは水蒸気です。羽を回して電気にします。氷と同じような物質を、色々な温度帯で作ることが可能です。今、活用が考えられているものの中に、砂糖の仲間があります。200度のシャーベットができます。それで輸送することもできます。

今日は尿素を使って、室温でも結晶ができる実験をします。氷とは違う温度帯で結晶を作ることができます。結晶を知り、コントロールすることによって、様々なことに応用できます。

水を温めると、沢山の尿素が水に溶けます。ノリなどをまぜた尿素液を松ぼっくりに吹きかけ、乾燥させると、松ぼっくりに雪がかかったように白い針のような結晶が現れます。尿素を作る材料はアンモニアと二酸化炭素。肥料や化粧水として使われています。

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開催の内容

雪の結晶を見たことがありますか? 
氷の結晶は六方晶です。
結晶が成長すると六角柱や六角板になります。
鉛筆のように細長い結晶ができるときもあります。
さらに成長すると・・・、
木の枝や木の葉のような形に変化することもあります。

今、エネルギーを無駄使いしないために、
氷などの結晶を利用して熱を蓄えたり、
輸送したりする技術が生まれ、
私たちの生活を変えようとしています。

氷の不思議な世界を知って、エネルギーのことを考えてみませんか。 実験では、室温で結晶になる液体を用いて、結晶の花を咲かせましょう。

講師:玉川大学 教授 大久保 英敏 氏
    工学部機械情報システム学科・大学院工学研究科

 

【プロフィール】

東京大学生産技術研究所講師を経て玉川大学工学部機械工学科助教授。

シドニー大学をはじめとし、海外でも教育・研究活動を行い、

現在、玉川大学工学部機械情報システム学科/大学院工学研究科教授。

専門分野は伝熱科学、熱力学、冷凍・空調工学。