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【エネルギーイノベーション(水素)】水素価格を半減できる、注目の産総研『高圧水素供給技術』

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開催日 平成27年1月26日(火)
開催時間 19:00 - 20:30
場所 秋葉原UDX4F ゲストルームE
参加費 無料
募集人数 30人
募集対象者 エネルギーや環境に関心のある方、街づくり、設備・通信関係、エネルギー関係者、等
主催 UDXオープンカレッジ
共催 エネルギーイノベーション研究会

エネルギーイノベーション研究会

 

開催の内容

「日本再興戦略」改定2015においては、”クリーンで経済的なエネルギー需給のために新たに講ずべき具体的施策”として「CO2排出の少ない水素社会の実現」が挙げられ、水素社会の実現に向けて様々な関心が集まっています。みんなのエネルギー会議/エネルギーイノベーション研究会では、複数回にわけて水素社会の可能性について考えていきます。

 

産業技術総合研究所では、圧縮機を用いずに、「ギ酸」から「高圧水素」を連続的に供給する技術を開発しました。

この技術によれば、将来、水素ステーション構築の大幅なコストダウンも可能になると注目されています。

産総研では、長年高圧技術を駆使した各種有機合成の技術を研究してきました。最近では特に高温高圧マイクロリアクターを駆使して、水を媒体とした様々な有機合成を実施しております。本講演では、高圧での反応技術から派生して、高圧ガス発生技術および高圧ガスの分離精製技術を用いた水素製造技術を開発しましたので紹介させて頂きます。

当日は、水素に関する最近の話題についても触れたいと思いますが、それ以外にも高圧化学について、興味を持って貰えたらと考えて居ます。即ち、通常の化学反応は、常圧での反応が多いのですが、高圧になることで、様々な新しい現象が現れます。そのため、当然ながら今回の技術における高圧水素を発生させる際にも、常温常圧では無かった現象も見えて来ますので、水素製造の際にこれらの現象も含めて、高圧化学についての話もさせて頂こうと思っています。

講師:川波肇氏 国立研究開発法人産業技術総合研究所
化学プロセス研究部門 マイクロ化学グループ グループ長

 

【略歴】
1997年3月 東北大学大学院理学研究科 博士後期課程 修了
1997年4月近畿大学理工学部 助手
2000年4月科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 研究員
2001年4月(独)産業技術総合研究所 研究員
超臨界二酸化炭素および超臨界水を用いた環境調和型有機合成法の開発
2006年4月 同 主任研究員
高温高圧マイクロリアクターを用いた各種有機合成法の開発
2012年10月 同 上級主任研究員
2013年4月 同 チーム長
2015年4月 同 グループ長
高温高圧マイクロリアクターを用いた金属微粒子連続合成法の開発
2013年10月〜 ギ酸の脱水素化反応による高圧水素の高効率製造技術の開発(主たる共同研究者)

【専門】
高温高圧有機合成&有機反応化学
マイクロリアクター化学