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【ドクターズキッチン】2月(1)・ビジネスワークショップ「食事の処方箋システムとデジタルキッチン」

このイベントは終了しました
開催日 2010年2月12日(金)
開催時間 13:30 - 15:00
場所 秋葉原UDX4F UDXマルチスペース(東京フードシアター5+1)
参加費 無料
募集人数 20人
募集対象者
主催 UDXオープンカレッジ
共催 ドクターズキッチン

ドクターズキッチン

 

開催の報告


ドクターズキッチンについて説明する
廣常啓一(新産業文化創出研究所所長)

食品、給食、電力など異業種の
方々が参加されました 

食事の処方箋についての説明

資料とノートにメモ書きする参加者
動画を流して説明しています

デジタルキッチンについて

白熱したディスカッションの様子

◇◆◇◆———————————————————–

開催の内容

ドクターズキッチンプロジェクトの一つとして個人の健康状態や各種の検診データ、食事履歴、運動履歴などのバイタルデータといわれるパーソナルヘルスレコードなどから食事指導を行う、また健康診断や問診、医療検査などの後に食事の指導を行う食事処方箋と情報システム、レシピのデジタル化とその配信システムなどについてのワークショップ。

特に、病院給食などが診療報酬制度の改定などで有償化の動きがあります。それに合わせて積極的に食事による治療や療養に取り組むことが重要となってきました。病院が入院患者だけでなく、通院患者、退院後の患者のアフターケアなどにおいても、また予防医療や健康診断後の食事指導などにも積極的に取り組まなくてはならなくなってきました。

こうした動きに薬の処方箋同様の「食事箋」と連携する病院給食会社、外食、惣菜中食、食品食材スーパー、在宅食事配膳サービスなどとの高度なメニュー連携が必要となってきます。

そのための技術的背景として、医師、管理栄養士、調理士などのコラボレーションによるメニュー開発とその提供する「ドクターズレストラン」やドクターズキッチンレシピのデジタル化などと通信技術を実現する「デジタルキッチン」などとの組み合わせが新たなイノベーションを実現します。

講師 : 新産業文化創出研究所 所長 廣常 啓一  他

イノベーションワークショップ「ドクターズキッチンビジネス」は、新たなライフスタイルと新市場に対しての事業(製品、サービス、ビジネス、組織体)を考え、異業種の交流と研究を目的とした研究会・ワークショップで食による健康医療ビジネスの創造を目指します。

「ドクターズキッチン」とは
健康をテーマとした食の番組に紹介された食材がスーパーなどの店頭から一斉になくなることは良く知られています。我々の身近な関心事であり、古くより食と医療、健康に関しては語られてきました。しかし、言い伝えられる食と健康の常識には、大きな間違いや誤解も存在します。特定健康保険食品(トクホ)などの登場に見られるように、これまで科学的根拠(エビデンス)や治験の必要が無かった食にも様々な分野の研究者により研究が進んできました。

食に関しての科学や技術が進歩したことにより、これまで以上に「食と健康」の関係が解明されるようになってきました。治療や予防医療、日々の健康管理の他、美容や介護などに対しても食を活用したソリューションが開発、提案されています。個人の病院での治療・投薬履歴や健康診断などの記録、その他、食事・運動などのバイタルデータなどの健康データ(パーソナルヘルスレコード)に基づく、食事療法や食事指導もその領域となります。

 国民の健康や病気予防、高齢化に対しての対策、食糧自給の問題としても「食」に対する期待が高まってきています。医療費の抑制などの考え方などからは病院給食などに対して健康保険により給付される給食の考え方やレセプトの方針が日々、変わりつつあります。

近い将来、病院給食は治療の一環で提供される療養食や嚥下食などを除く、一般食などは健康保険の領域から外れ有償化の方向に進みます。逆に通院患者向けの食事療法などには薬の処方箋同様、食の処方箋がシステム化するようになるでしょう。病院や診療所経営の観点から見ても療養食以外にも健康食としての指導や提供が見直され、ドクターズキッチンレストランなど医師の監修やプロデュースによる食品やレシピ開発、惣菜中食、給食、外食などのサービスが盛んになってきます。

こうした社会インフラを支えるためには医療機関だけでなく、健康サービス産業(フィットネスジムやエステックサロン、マッサージや健康料理教室など)の他、農業などの食の生産や食品加工メーカー、外食や給食、食品スーパーや惣菜販売などの中食などのフードサービス産業、調理などのための厨房産業や調理家電、またパーソナルヘルスレコードのための情報システム産業、健康機器メーカーなど多岐にわたる業界のコラボレーションが重要となってきます。

本ワークショップはこうした新市場に対して新たな製品やサービスを提供するための情報を学び、ビジネス研究や交流により新産業創出を促進します。

プログラムは製品やサービス、ビジネスの企画研究開発の情報、産学官、異業種、川上川下の連携促進を目的とした「イノベーションワークショップ(セミナー)」の「ドクターズキッチン・ビジネスワークショップ」とフードサービス産業や調理士、栄養士、保健士、介護士、医師や医療機関経営者、健康サービス産業者などを対象とした「食と健康医療」を学ぶ「プロフェショナルワークショップ」、一般の方々が食育としてドクターズキッチンレシピなどを学ぶ「オープンワークショップ(セミナー)」の「健康教室」「料理教室」などがあります。

「ドクターズキッチン・ビジネスワークショップ」は、下記のテーマなどで実施。各方面の先端的取組や実績のある講師・スピーカーをお招きして新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一のファシリテートにより参加者同士の議論も交えプログラムを進めました。

■食による健康・医療のための社会インフラの可能性
■食による医療費軽減と地域産業振興
■診療報酬から外れる入院食(医療制度改正と給食の動き)
■フードサービス産業が乗り出す治療食の供給システム
■パーソナルヘルスレコードとドクターズキッチン
■ドクターズキッチンとIT技術
■次々と研究が進む食の科学と効能
■健康のための調理技術と調理機器とは
■広がる高齢者食、介護食の市場
■メタボ検診の現在の状況
■食事の処方箋システム
■健康経営と食のソリューション
■病院経営改善としてのサービス拡大とドクターズレストラン
■ドクターズレストランとしての病院の取組み

【関連報道】
産経新聞・フジサンケイビジネスアイ×ICICコラボ企画
「新市場創造」 ドクターズキッチンシリーズ

2010年2月 5日 ①医師とシェフの食事コラボ
2010年2月12日 ②管理栄養士と調理士 協力の輪 ドクターズレストラン
2010年2月19日 ③観光も結びつけた長野県飯山市
2010年2月26日 ④治療食 病院の取り組み加速
2010年3月 5日 ⑤在宅の食環境 地域連携で改善 
2010年3月12日 ⑥健康調理器具・容器も登場
2010年3月19日 ⑦医・食の垣根払う「院内グルメ」

 

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