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【みんエネ2012】エネルギーを着る、そしてコンピュータを着る

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開催日 平成24年8月12日(日)
開催時間 13:00 - 17:00
場所 秋葉原UDX4F UDXギャラリーNEXT2
参加費 無料
募集人数 120名
募集対象者 先端技術による省エネ、節電、創エネと生活者視点の快適性追及にご興味のある方、エネルギー、IT、ウェアラブルコンピューターにご興味のある方、ヘルスケア業界、ファッション業界などビジネス化にご興味のある方、その他広く、子供、大人、高齢者など
主催 UDXオープンカレッジ
共催 みんなのエネルギー会議

みんなのエネルギーフェスタ2012

 

開催の内容

太陽電池服や体温発電服が実現する『エネルギーを着る服』、そのエネルギーを活用する『コンピュータを着るウエアラブルコンピュータ服』。エネルギー消費と人間の多様なニーズの矛盾を克服できる最先端技術の未来を探ります。
  

【プログラム】

 1.エネルギーを着る技術の進化(15分)
  大阪市立大学 名誉教授 志水 英二 氏  
 
人間が服を着る目的の一つは外的環境変化への対応である。服は個人の体温特性と周囲環境に適合した対応ができる素晴らしい特性をもつ。換言すれば、これは「個人的にエネルギーを着る」ことである。ウエアラブルコンピュータ技術は布太陽電池、体温エネルギー利用可能素子、効率のよい冷化、温化素子など周辺技術の支援を受け、「エネルギーを着る」ことに向かって進化しつつある。これらの新しい素子と宇宙飛行服士、パイロット服で始まり、省エネルギーの究極である服冷暖房システムまで進化しつつある実例を紹介する。
 

2.快適・省エネヒューマンファクタ-に基づく携帯形電子冷暖房の開発(30分)
  東京大学名誉 教授 板生 清 氏

これまで豊富な電力で実現されていた快適環境が崩壊し、それにともなう熱中症あるいは低体温症などの健康危機、および労働生産性低下などの問題が興り、これに対する解決策が求められている。その有力な一つが「快適省エネヒューマンファクター」である。
このような快適性は個々の人に適合して身体を直接冷暖房する手段でも実現できる可能性が大であり、さらに従来の執務室全体の温湿度を制御する大消費電力の空調システムの稼働率を大幅に低減することが可能となる。
私達が開発しようとしている「ウェアラブル健康システム」は、脳血流計、心電・脈波計、皮膚・深部体温計などの各種生体センサで逐次推定した最適深部体温に深部体温が一致するように、動脈血を冷却・加熱する個別電子体温調節システムであり、集中空調システムの消費電力を最小としながら快適・健康な執務室環境を一人ひとりに提供できるシステムである。

3.超小型衝撃発電システムの紹介(25分)
  金沢大学 理工学域 電子情報学類 准教授 上野 敏幸氏

人は服を着て動く。それゆえに、動きの検出と応用について優れた提案がなされてきた。応用のなかには、エネルギーの獲得への提案もなされてきたが、ウエアラブルの形にできない未熟なレベルであるがゆえに、「エネルギーを着る」ことに貢献が出来なかった。今日発表するシステムは世界で始めてウエアラブル型発電が可能な唯一のシステムであり、その応用は広い。その原理と能力についてお話する。本システムは展示も行っており、応用についての協同研究開発についても話合いたい。

4.ジャイロ発電機(20分)
  東京大学 教授 保坂 寛氏

 人,機械,波等の振動を用いる発電機を紹介します.振動発電機は内部のおもりを振動させ,その運動エネルギを電気に変換します.発電量はおもりを重くすれば増えますが,装置が大掛かりになります.一方回転体は,向きを変えにくいという性質をもち,ジャイロ効果と呼ばれます.質量増大と同じ効果を持つため,発電量を増大できます.本発表では,コマや皿回しを例にジャイロ効果を説明し,発電機の実例を紹介します.

  <休憩>15分間
 

5.RFIDファイバー、RFIDテキスタイルの紹介(20分)
  福井県工業技術センター 主任研究員 村上 哲彦 氏

糸がコンピュータになれば、布がコンピュータになる。そして、服がコンピュータになる。数年前、世界で始めてRFIDが、糸の特性を妨げることなく、糸に取り付けられた。「糸がコンピュータになる」第一ステップである。その応用は医療領域から工業領域まで、広く始まりつつある。今日はRFIDテキスタイル、および最近開発したRFIDファイバーについてご紹介する。

6.柔らかいウエアラブル用電子回路について(15分)
  大阪市立大学 大学院 工学研究科 教授 高橋 秀也氏

着ることに適した電子回路の大切な特性は柔らかいことである。その実現素材は糸、フィルム、ゴムなどなど、実現手法は微細メッキ、微細印刷などなど。しかも大面積化、着心地、対洗濯性など、独自の特性が要求される。講演者はこれらの特性を満足する回路をe-テキスタイルと名付け、いくつかの試みをおこなってきた。この試みについて報告する。

7.日常生活見守り技術(15分)
  株式会社東芝 研究主務 大内 一成 氏

医療従事者へのアンケート調査に基づき、生活習慣改善指導をサポートするウェアラブル生活習慣管理システムを開発した。ウェアラブルセンサで、脈波、手の動き(加速度)、皮膚温度、発汗(GSR : 皮膚電気反射)などの人間情報をセンシングし、携帯情報端末で健康状態可視化、状態に基づいたタイムリーな健康アドバイスなどの人間情報フィードバックを提供して生活習慣改善をサポートする取り組みを紹介する。

8.ヒューマンプローブ(15分)
  青山学院大学 教授 戸辺 義人 氏

人+センサ+携帯電話で発信する機構を、「ヒューマンプローブ」(人による検出器)と呼ぶ。これによって、大気の状況などの外界環境情報、歩くなどの行動情報、などが収集できる。それによって「気象センサネットワーク」ができ、「歩きやすさマップ」を作成している。さらに進んで、24時間センシングによって、その時々の体調に合わせた運動や食事など、健康増進に展開する計画について紹介する。

9.高齢者資源の利活用
  東京理科大院 MOT板生プロジェクト生(15分)

高齢者見守りと高齢者の生きがいづくりに向けて活き活きCAFÉを提案する。そこでは高齢者の知恵や体力による発電など、様々なリソースを活用するシステムをつくる(仮)。

10.ウェアラブルファッションを通して考える今後の社会(40分)
  甲南大学 教授 才脇 直樹 氏

※ 本プログラムは  特定非営利活動法人ウェアラブル環境情報ネット推進機構(WIN)との共同プログラムとなります。 ⇒ http://www.npowin.org/j/index.html