開催日 | 2012年1月18日(水) |
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開催時間 | 16:00 - 18:00 |
場所 | 秋葉原UDX 4F 先端ナレッジフィールド UDXオープンカレッジ |
参加費 | 無料 |
募集人数 | 20人 |
募集対象者 | バリアフリー商品関連メーカー及び販社、研究者、医療関係者、工業デザイナー、マーケティングプランナー、NPO、その他 |
主催 | バリアフリープロダクト研究会 |
共催 | UDXオープンカレッジ |
バリアフリープロダクト研究会
開催の報告
CIC廣常啓一からは当ワークショップの趣旨説明が行われました。「業界に横串を入れ、社会のニーズに到達するまでの課題解決を行いながら、商品化できるようなプロジェクトとしていきます。」
業務の95%が目の見えにくい人の支援機器販売という株式会社タイムズコーポレーション山口氏からは支援器具市場の現状と課題、大阪市立大学の志水教授からは現在の製品化までの経緯や課題などが語られました。その後、課題抽出、商品化に向けた方向性、アイデア、必要な技術などが話し合われました。高齢化社会やBOPを視野にいれたニッチマーケットのニーズはあるとのこと。今後、医療関係者や研究者のほか、精密機械加工、デザイナー、素材、カメラ・レンズ、キャリア会社、マーケティングプランナーやNPOで支援している方などの参加を募り、継続して話し合いを進めていく予定です。
開催の内容
【バリアフリープロダクト研究会】
ミッション1.先端技術で視力をなくした方に再び見える環境を提供する異分野連携プロジェクト
バリアフリープロダクト研究会は医工連携、デザイナー、マーケッター、NPOや患者、障害者など異分野の方々がオープンイノベーションのために連携してバリアフリーの製品やサービスを開発、普及させるプロジェクトです。
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの感覚障害や手足などの障害などの支援や課題解決を行います。基礎的な人間科学や医学、製品化のための工学やデザイン、より誰でもスムーズに使えるようにするためのインタラクションデザインや普及促進のマーケティング、商品価値化のためのブランド構築など、バリアフリー商品に欠如している機能なども異分野の連携により価値創造するものとします。
いくつかの課題解決テーマやミッションを課題を持つ障害者や患者などからの提案、また医療や介護現場からの要求、技術シーズやアイデアからの提案など様々な角度からプロジェクトの核となるものからミッションを出し、異分野のプロジェクトなどによりオープン、またはクローズドなプロジェクトを形成します。
12月からのテーマは視覚障害支援、そしてミッションは「目が見えなくなった方に再び見えるようにする」です。
基礎技術としては大阪市立大学の志水名誉教授などのチームが開発したウェアラブル網膜投影型電子めがねによる低視覚者支援から複合現実感までの医工連携成果などの製品化、普及促進のプロジェクトを取り上げます。
【講師・プレゼンテータ】
■ 基調報告 大阪市立大学 名誉教授 工学博士 志水 英二氏
■ 株式会社タイムズコーポレーション 代表取締役社長 山口 成志氏
■ ファシリテーター 新産業文化創出研究所 所長 廣常 啓一
加齢性黄班変性などは眼球内部の網膜中央部の直径2mmの優れた感度と分解能を持つ黄班が傷ついたことにより視力が低下または見えなくなっています。
ただし、人間の眼球内部の後半部全てが網膜であり、受光特性を持ちますが未使用部分が大半となります。この部分に水晶体を通した映像を屈折させ投影することで小型カメラからの映像を見ることができます。こうした眼鏡のインタラクションデザイン、プロモーションなどのチームとともにより実用性のある眼鏡開発を行います。
その他の技術や製品、材料との組み合わせによるアッセンブルや製造メーカーや販路マッチングなども含みます。
これ以外の独自の視覚回復や支援のアイデアや技術の製品化、実用化プロジェクトも受け付けています。
■関連facebookページ ⇒ http://on.fb.me/tY2HBq
今後は聴覚障害ソリューションでは「聞こえなくなった人に再び音の感動を」のミッション。「聴覚障害者、視覚障害者に映画やコンサート、ミュージカルを」などのミッションも予定しています。