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森林・木材みらい価値共創研究会 材料技術部会 勉強会オンラインセミナー

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開催日 2022年5月19日(木) 
開催時間 14時~17時15分
場所 オンライン開催(ZOOMミーティング)
参加費 無料
募集人数 30名
募集対象者
主催 大和ハウスグループ みらい価値共創センター (コトクリエ)
開催協力 事務局 新産業文化創出研究所(ICIC)

 「森林・木材みらい価値共創研究会」では、2022年2月と4月の2回にわたり、木材の加工技術や化学製品として利用する技術について、セミナーを開催いたしました。第1回では、建築物における木材利用促進に向けた施策のご紹介や、「燃える、腐る、反る・割れる」といった木材の欠点を解消する化学的な改質による加工を解説いただきました。第2回では、新しい森林資源として注目される「改質リグニン」が石油系プラスチックの代替として活用される可能性について、取組の推進状況なども含めて詳しくお話しいただきました。

 研究会では、これらの技術に関連した共創の取組を推進するプラットフォームを形成する「材料技術部会」を設置することにいたします。当部会では、加工技術(含浸、熱処理、不燃化など)や、木質バイオマスの構成成分であるセルロースなどの活用について共に学び、その技術等を単なるシーズとして共創するだけでなく、製品化、社会実装につなげてまいります。

 今回は材料技術部会のキックオフとして、第1回の研究会でもご講演いただいた京都府立大学の伊藤貴文特任教授による木材の加工技術について深掘りする解説をいただくことにしています。

プログラム

参加者 Zoom入室開始 13:45 –

第1部 セミナー
・14:00 – 14:05 開会挨拶    大和ハウスグループ みらい価値共創センター長 池端正一 氏

・14:05 – 14:10 趣旨説明    森林・木材みらい価値共創研究会事務局 石井義之 
                  (株式会社新産業文化創出研究所 主任研究員)

・14:10 – 15:40 講演 
  「木材の化学加工について -エコフレンドリーな化学加工に照準を合わせて-」

<講師>
京都府立大学大学院
  生命環境科学研究科 生物材料物性学研究室 特任教授 伊藤 貴文 氏
<概要>
木材は言うまでもなく、人類にとって最も古い、そして身近な材料の一つであり、加工しやすい、軽くて強い、燃料利用ができるなど、多くの利点がある。その一方で、現代人の生活スタイルからすれば、欠点もある。常時水に触れるような場所で使うと腐る、シロアリ等の被害を受けることや、湿度の変化を受けやすく、反りや割れが発生すること、そして燃えることなどで、「燃える、腐る、反る・割れる」は木材の3大欠点とされる。
このような木材の欠点を解消するためには、化学的な改質が不可欠であるが、その技術開発の新しい情報や、技術を実用化するに当たっての課題等について解説する。

・15:40v15:58 質疑応答・交流
   京都府立大学大学院生命環境科学研究科 特任教授 伊藤貴文 氏

・15:58v16:00 クロージング・今後のご案内

 <16:00 – 16:15 休憩>

第2部 オンライン交流会
・16:15~17v15 意見交換(情報交換)

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<講師プロフィール>
◆京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 生物材料物性学研究室 特任教授 伊藤 貴文 氏

1956.11 京都市左京区にて出生
1982.3 京都大学大学院農学研究修士課程修了
1983.4 奈良県林業試験場(現森林技術センター)勤務
1997.7 京都大学より農学博士の学位授与
2009.4 奈良県森林技術センター木材利用課長
2013.4 同 副所長
2015.4 同 所長
2017.4 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 環境科学専攻 
生物材料物性学研究室 特任教授 現在に至る
(兼任)京都大学生存圏研究所 循環材料創成分野研究員(~2020.3)

この間
日本木材学会編集委員、同 公設機関委員
中華人民共和国林業科学院 短期専門家
日本しろあり対策協会 関西支部理事
日本木材加工技術協会 関西支部企画委員、同理事
近畿大学農学部バイオサイエンス学科 同応用生命化学科非常勤講師

受賞歴
1994.5 (社)日本林業技術協会 第40回林業技術賞
1995.6 (社)日本木材加工技術協会関西支部 第1回奨励賞
2002.3  日本木材学会 第3回技術賞
2002.4  文部科学大臣賞 (第22回科学技術振興功績者)
2007.4  奈良県優秀職員表彰
2010.5 (社)日本木材加工技術協会 第55回木材加工技術賞
2015.10 (公社)日本しろあり対策協会 第58回全国大会表彰

森林・木材みらい価値共創研究会とは

国土に占める森林率が比較的高いと言われている日本ですが、主伐期である50年生を超える人工林が増えているにも関わらず、その資源を活かしきれずにいます。世界ではSDGsやESGの文脈で森林に注目が集まる中、日本においても林業のエコシステムの構築、様々な森林の活用を考えていくことが求められています。木材を活用するための技術だけではなく、林業のDX化、森林の活用と保全、それを支える金融の仕組み、中山間地域のまちづくり等、幅広いテーマを取上げます。

<森林・木材みらい価値共創研究会 今後の予定>
・第3回 2022年6月10日(金)
        テーマ:森林・木材への金融機関の役割

・第4回 2022年8月4日(木)
       テーマ:森林産業 × わかもの・クリエイター(仮)