■健康医療CSR
(1)健康医療の考え方
健康医療の考え方としては命をまもる食や水、衛生、また紛争や事故などの生命の安全や安心から豊かな生活、高度先端医療までの幅広い分野で国内外の社会に対応できる領域を健康医療と位置付けます。
国内では保健や衛生、介護や福祉、美容や癒し娯楽など健康や医療の単語とは別に使用されることも多くあります。また予防や健康維持、回復支援やリハビリなど医療の領域とも分類されてきたものもあります。
高齢化し政府財政の医療費上昇などの観点からも病気を治療するということから病気にしない、医療費を抑制するなどの国家的なミッションが重要となります。その意味では食や運動に加え、労働環境や環境汚染対策、社会的ストレスなどの解決も健康医療の領域となります。
食育やスポーツ振興も健康や医療システム維持に必要な教育制度となりますし、例えば食の産業界も機能性食材や栄養を考えた加工食品や調理、健康や医療食の地域流通インフラを実現するといわれる「ドクターズキッチン」なども異分野連携の健康医療領域となります。
海外に目を向けると貧困や犯罪、紛争、自然災害などによる生命の危機的な課題を持つ地域や民族があります。例えば、こうした地域では井戸を掘り衛生を担保することやマラリア防止の蚊帳の生産拠点を地域に置くことなども健康医療、そして雇用や自立といった社会貢献事業となります。
こうした地域での国際機関や日本の政府援助などと企業(中小企業等)の国際進出、NGOやNPO、ボランティアなどの活動を有機的に結ぶことで健康医療産業の進行、政府の中小企業支援を通じた国際援助、現地の雇用確保とフェアトレード、ボランティアなどの活動資金と担い手リーダーの確保、地域の健康医療体制の確立などに発展させていくことも考えられます。特に医師や健康産業だけでなく、経済や金融の専門家、動物学や環境学の専門家、物流や流通の専門家などと健康医療の環境整備を連携することなども考えられます。
我が国の国際戦略医療特区などでの活動である健康医療ビジネスのグローバル化、海外企業の国内活動や病院などの医療機能の海外輸出などの活動における現地での合意形成にも健康医療CSRが重要な役割を果たすこととなります。
(2)健康医療CSRとして
高齢社会を迎えた我が国の社会課題に健康や医療があります。これは社会の課題やニーズと企業や研究者のその課題解決への研究や技術、製品やサービスへの要求と同じであり、企業の活動フィールドに合意形成を得やすい、また説明責任に向いている社会貢献であり、かつ企業の持続的発展を促すものでもあります。
こうした健康医療分野に多くの企業は直接、間接に関わりを持ちますが、具体的な社会へのメッセージとして情報発信していない、組織的な対応が不十分である、ビジネス的な連携や消費者を含む社会との連携が作れていない企業が多く存在しています。
健康医療の関連する技術やサービスに関係する企業、健康医療を行うシステムや組織と関節的に関わる企業、健康医療に関わる活動や社会的活動を支援する企業、そうした教育や人材育成、NPO支援を行う企業など健康医療に対してのCSR活動の幅は広いものがあります。併せて健康医療のフィランソロピーやメセナ活動との有機的連携もその活動を発展させることとなります。
ここでは特に健康医療CSRとして特徴づけ、そのメッセージ性や活動の異分野連携を促進することを目指すものです。
■健康医療CSRアウトリーチ研究会の開催
活動の開始するにあたり、健康医療CSRの調査研究、関連企業や医療機関、教育機関、研究機関などとのヒアリングに加え、オープンイノベーションの為の研究会、セミナーなどを開催します。
■健康医療CSRサポート(サービス)
健康医療CSRの分類を明快にし、これまでの環境CSRや教育CSRと同様に健康医療CSRの論理構築と社会への普及啓発を行う。またその活動に関わる企業や大学研究機関、教育機関、医療機関、保健福祉機関、社会活動団体などを有機的に連携させ社会課題の解決を実現するためのイノベーションを創出する、また互いの活動を効果的に推進するためのプラットフォームとなるなどの同じ目標をもつもののサポート機関を目指します。
◎ 健康医療CSRアウトリーチ研究会から健康医療CSRアウトリーチ推進協議会へ
※具体的サービス内容は別紙に(詳細はお問い合わせください)
■健康医療CSR研究会facebookページ ⇒ http://on.fb.me/PJof47
■CSR・アウトリーチ研究会facebookページ ⇒ http://on.fb.me/csroutreach