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アキバにて世界最大級の3Dポスター展示、実証実験開始

 

アキバ3Dプロジェクト実行委員会
19日(金)17:00~
UDX東側デッキ 専用ビューア前にて、本プロジェクトに関する説明会を実施いたします。
ようこそJAPAN オープニングセレモニー(16:00~16:30)後
http://www.visitjapan.jp/yokosojapan/yjw2007/ceremony.html
産官学連携によるアキバ3Dプロジェクト実行委員会(運営:株式会社新産業文化創出研究所)は、2007年1月19日(金)より、富士ソフト秋葉原ビル(2月5日竣工)の5F大ホールの窓面にて、超大型3Dポスターを掲示、実証実験を実施いたします。大型3D印刷における立体感や効果的な使用方法について評価実験を行い、次世代のパブリックメディアとしての3Dの可能性を検討していきます。本ポスターの大きさは横17.24m×縦6.96mで、3D印刷としては過去最大級のものとなります。アナグリフ(赤青)3Dメガネを使用することで、飛び出し感や奥行き感が表現されます。
【3Dポスターイメージ】
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タイトル: 「決!(KIME)」


本ポスターの制作にあたっては、世界的なカメラマンである柏木崇氏が撮影を行い、役者には、岩井流宗家である岩井梅我氏、高名な鼓奏者である西川啓光氏にご協力いただきました。近年、秋葉原は日本の観光スポットとして注目を浴びていることから、伝統芸能である歌舞伎を題材に、日本らしさを表現した芸術性の高い作品が仕上がりました。撮影には、大森学園高等学校の生徒達が3D撮影のワークショップとしてボランティアで参加し、プロの撮影現場や3D写真の合成方法について体験しました。
【立体感について】
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ポスターの中には3人の人物の姿がありますが、立体感は以下のようになります。
黄色の金箔は、3人の位置より手前に舞い、一番飛び出して見えます。
赤色の人(獅子)は、3人の中で手前に少し飛び出して見えます。
緑色の人(獅子)は、窓より少し奥側に立っているように見えます。
青色の人(鼓)は、一番奥いるように見えます。
※ 立体映像の見え方には個人差がありますので、あらかじめご了承ください。
【3Dメガネの配布】
期間中は、秋葉原UDX東側デッキに専用ビューア(アナグリフ双眼鏡)を設置します。
また、以下の場所にて3Dメガネの無料配布を行います。
・秋葉原駅前有料トイレ「オアシス@akiba」
・秋葉原UDX内「アキバ・インフォ」、「東京フードシアター5+1」、「アキバ3Dスタジオ」
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【世界最大級3Dポスター掲示場所・期間】
○富士ソフト秋葉原ビル5F大ホール窓面
2007年1月19日(金)~2月3日(土)
○秋葉原駅前有料トイレ「オアシス@akiba」インフォメーションウォール
2007年1月19日(金)~2月28日(木)「ビジット・ジャパン」期間内
1月20日から開催される国土交通省主催のイベント「ビジット・ジャパン」の期間内には、秋葉原駅前有料トイレ「オアシス@akiba」のインフォメーションウォールにて横3m×縦1.1mサイズの縮小版を掲示いたします。
 場所案内地図
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【アナグリフ3Dの原理】
アナグリフ(Anaglyph)とは、本来「浮き彫りにされた」といった意味ですが、現在ではアナグリフ(赤青メガネ)方式の立体映像を意味する場合がほとんどです。私たちがモノを立体的に見ることができるのは、対象物を左右の目で見た時の見え方の違い(両眼視差)によるものです。そこで、立体映像を見るためには、右目には右目用の絵を、左目には左目用の絵だけを見せてあげる必要があります。アナグリフ方式では、補色関係にある2色のフィルタを通して見ることによって、左右の目にそれぞれ対応した絵のみを見せることができます。対応する箇所が交差したところに立体映像が見えますので、飛び出し感や、奥行き感があるように見えます。
【作品について】
○歌舞伎演目:鏡獅子(かがみじし)
長唄の曲名。明治26年[1893]、歌舞伎座初演。本名題「春興鏡獅子(シュンキョウカガミジシ)」。福地桜痴(オウチ)作詞。三世杵屋(キネヤ)正治郎作曲。古曲「枕獅子」(寛保2年[1742]、初世瀬川菊之丞初演。遊女が手獅子をもって踊る)を改作した曲。
変化に富んだ構成と、前ジテ(歌舞伎初期の所作事が女形(オヤマ)の芸であったころの名残り)と後ジテ(立役の男性的な獅子の所作)との対象が特色の曲。大正4年[1915]、六世菊五郎が復活上演したが、以来、舞踊曲としてとくに好まれている。
○衣装
鏡獅子の後ジテと言われる「獅子の精」の衣装です。
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【法被(ハッピ)】
紫紺地に向い蝶に唐花模様
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【富士ソフト秋葉原ビルでのイルミネーション演出について】
本実証実験の期間中に、3Dポスター左横の富士ソフト秋葉原ビル4F空中会議室におきまして、17時より21時までの間、10分間隔で、LEDによるイルミネーションの演出を行います。柔と剛の妙趣で魅了する歌舞伎「鏡獅子」のイメージを合わせ、LEDの色と点滅機能で変化に富んだ「動と静」を表現します。
【当プロジェクトについて】
主催: アキバ3Dプロジェクト実行委員会
共催: 富士ソフト株式会社
運営: 株式会社新産業文化創出研究所
協賛・連携: 株式会社トイボックス、凸版印刷株式会社、株式会社ピックスドゥ
ヤマギワ株式会社、早稲田大学河合隆史研究室、千代田区
協力: 秋葉原UDX、大森学園高等学校
詳細はこちらまで http://icic.seesaa.net/
【アキバ3Dプロジェクト実行委員会について】
委員長  廣常啓一(株式会社新産業文化創出研究所)
副委員長 河合隆史(早稲田大学)、小松沢秀志(富士ソフト株式会社)
委員 阿川弘己(株式会社トイボックス)、阿部信明(早稲田大学)
伊藤哲朗(富士ソフト株式会社)、太田啓路(新産業文化創出研究所)
柏木崇 (写真家)、樺沢哲(凸版印刷株式会社)
権藤博司(株式会社ピックスドゥ)、新改博久(凸版印刷株式会社)
高橋晃(株式会社トイボックス)、中嶋幹雄(株式会社トイボックス)
二ノ宮広(株式会社ピックスドゥ)
【制作スタッフ】
撮影: 柏木崇(写真家)
アシスタントカメラマン: 権藤博司(株式会社ピックスドゥ)
グラフィックスエンジニア: 二ノ宮広(株式会社ピックスドゥ)
3D監修: 河合隆史(早稲田大学)
3Dクリエイター: 阿部信明(早稲田大学)
クリエイティブプロデューサー: 阿川弘己(株式会社トイボックス)
クリエイティブディレクター: 中嶋幹雄(株式会社トイボックス)
アートディレクター: 高橋晃(株式会社トイボックス)
撮影協力: 大森学園高等学校情報技術科2年1組有志一同
青柳雅仁 安部祥太 加賀谷健太
中鉢真輝 寺尾慎太郎 永嶋雅人
松浦涼太 山尾匠貴 渡辺大輝
担任 百瀬浩一 校長 井上皓司
機材協力: 株式会社ピックスドゥ 株式会社トイボックス
日本舞踊家: 岩井梅我
鼓奏者: 西川啓光
衣装: 石川栄仁(松竹衣装)
かつら: 小山勝司
顔師: 新村昌克
総合プロデューサー: 太田啓路(株式会社新産業文化創出研究所)
【プロフィール】
カメラマン:柏木崇
音楽・写真・映像において自らが身を置いていた伝統芸能を礎とし、作品の制作においては、常に日本を意識しながら、日本文化の内面性を追及している。三味線柏木流創設、家元。イベント・番組等プロデューサー等を経て、デジタルフォトスタジオ「ピックスドゥ」設立。国際写真雑誌「ZOOM」で表紙を飾った、数少ない日本人カメラマンの一人でもある。現在、月刊、週刊誌の表紙、グラビア、政治から一般の方々までの撮影などで活躍中。写真集「わんざくれ」(日本出版社)、大宮ソニックシティオープニングプロデュース、等
日本舞踊家:岩井梅我
幼少より祖母、五代目岩井紫若、母、四代目岩井梅我に師事する。祖母・紫若主催の「岩井紫若舞踊集成」、「岩井流かきつ会」に常時出演。日本舞踊協会(創作舞踊劇場・中央ブロック公演など)・報知新聞社(華扇会)・他流の方が主催する会など、古典・創作舞踊と様々なジャンルに挑戦中。花柳寿美師主催「曙会」、藤間仁章師主催「章会」、西崎緑師主催「信長 乱」、日本舞踊振興財団公演、等
鼓奏者:西川啓光
オーケストラ・アジア・ジャパンアンサンブル日本音楽著作権協会。西川啓光和太鼓グルーブ「鼓友会」主宰。洗足学園音楽大学現代邦楽講師。パール楽器製造(株)「バール和太鼓」のアドバイザー。現代邦楽分野での演奏活動及び現代音楽のレコーディング及びコンサート、CM,テレビのブロデュース等を手掛ける。石川さゆりの「天城越え」「酔ってそうろう」や「浪花節だよ人生は」、CM「お正月を写そう~」等
3D監修:河合隆史
早稲田大学 大学院国際情報通信研究科 助教授。博士(人間科学)。立体映像やバーチャルリアリティの制作・応用・評価に関する研究に従事。人間科学の視点から、ヒトに優しい先端メディアの発展・普及に取り組んでいる。著書に、「次世代メディアクリエータ入門1 立体映像表現(カットシステム)」「先端メディアと人間の科学(トランスアート)」ほか。なお、今回の3D処理を担当した阿部信明氏は、河合研究室の博士後期課程に在籍している。
総合プロデュース:太田啓路
株式会社新産業文化創出研究所 メディアナレッジプロデューサー。早稲田大学国際情報通信研究科博士後期課程修了。映像メディアが生体に与える影響(立体映像観察中の眼精疲労、3D酔い等)について研究する傍ら、立体映像、バーチャルリアリティコンテンツの制作を手がける。
【プロジェクト企業等のURL】
本プロジェクト詳細 http://icic.seesaa.net/
株式会社新産業文化創出研究所 http://www.icic.jp/
富士ソフト株式会社 http://www.fsi.co.jp/
株式会社トイボックス http://www.toy-box.tv/
凸版印刷株式会社 http://www.toppan.co.jp/
株式会社ピックスドゥ http://www.pix-do.com/
ヤマギワ株式会社 http://www.yamagiwa.co.jp/top.html
早稲田大学河合隆史研究室 http://www.tkawai.giti.waseda.ac.jp/
千代田区 http://www.city.chiyoda.lg.jp/
秋葉原UDX  http://www.udx.jp/
大森学園高等学校 http://www.omori-gakuen.ed.jp/
【お問い合わせ先】
アキバ3Dプロジェクト実行委員会事務局(株式会社新産業文化創出研究所内)
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX4F先端ナレッジフィールド
E-mail:infoat(at)icic.jp Tel:03-5297-823 担当 太田