立体視表現(3D)を利用した新たな産業・文化の創出により、人類に感動を与えると共に、社会の発展に寄与するために、われわれは以下の通り宣言する。
1.コンテンツ主導
秋葉原から「コンテンツ主導による3D(Content Centered 3D)」というコンセプトを推進する。
2.安全性の尊重
3Dの安全性を尊重すると同時に、3Dのメリットである豊かな奥行き感を損なうことのないよう、快適性を追求する。
3.有効性の理解と適用
3Dの有効性を正しく理解し、それを最適な場面に適用していくことで、ポジティブな実証結果を蓄積・公開する。
4.人材育成
3Dを牽引する次世代のクリエータや技術者、研究者を育成し、新たな表現や応用の可能性を探る機会を広く提供する。
5.国際連携
知財の共有や移転など、多様なコラボレーションを促進するために、日韓をはじめとしたアジア、さらには世界規模でのネットワークを形成する。
2006年11月10日
3Dコンソーシアム
クァンウン大学 3DRC
(株)新産業文化創出研究所
11月10日(金)、日韓の共同により3D産業の取り組みを紹介する総合的なイベント「3Dフェア2006」を秋葉原先端ナレッジフィールドにて大盛況のうちに開催されました。
当日は、関係者を含め300人以上が参加する中、講演会、最新の3Dディスプレイ技術およびアプリケーションの展示、日韓を代表する3Dコンテンツ20作品の上映が行われました。
上映コンテンツ・展示機材リスト
http://www.3dc.gr.jp/3dfair2006/index.html
講演会では、始めに、3Dコンソーシアム事務局長 谷口実様が、日本の3D産業の現状について述べ、3Dを一産業として育てていくためには、皆の協力と努力が必要であることを強調されました。続いて、韓国クァンウン大3DRCの金ウンス教授が、韓国3D産業の現況と東アジアを中心とした連携の重要性について話されました。続いて、早稲田大学の河合隆史助教授による人間工学的な観点から見た最新の3D研究事例が紹介されました。御来賓挨拶として内閣官房知的財産戦略推進事務局次長 藤田昌宏様より、IT技術を使ったコンテンツビジネスの場合、日本は韓国に比べ、少し遅れており、3D産業のコンテンツには力を入れるべきとのお言葉をいただきました。
その後、講演者の3人が「アキバ3D宣言」を宣言し、日本と韓国が3D技術と映像文化におけるアジアの拠点として努力していくことを誓いました。
本イベントは、日韓の優れたコンテンツや機材を一ヶ所に集め、新たな3Dのムーブメントを世界へ向けて発信していくという点で、非常に意欲的な試みであったといえます。今後、アキバ3Dスタジオ&シアターは、3D産業・文化の普及を促進するための拠点形成を目指していきますので、皆様ご協力のほどよろしくお願いいたします。
関係者の皆様、お疲れ様でした。