世界的指揮者セルジュ・チェリビダッケの人間性と音楽への多大な功績を再評価・再発見する記念上映会。
上映スケジュール
2006年11月2日(木)
PM 15:30~ PM 19:00~
場所
アキバ3Dシアター
東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDX4F
174席(車椅子用席2席含む)
交通手段
JR秋葉原駅 電気街口より徒歩2分
地下鉄銀座線 末広町より徒歩3分
地下鉄日比谷線 秋葉原駅より徒歩3分
チケット
チケットぴあ、アキバ3Dシアターにてチケット発売 2,500円(税込、全席自由)
企画意図
世界的な指揮者 セルジュ・チェリビダッケ が1996年8月14日に亡くなって今年が10周年にあたります。この10年の間に、チェリビダッケの人間性、音楽への多大な業績への再評価も進んでおります。今年は彼の子息でもある映画監督セルジュ・イオアン・チェリビダーキが制作したドキュメンタリー映画『チェリビダッケの庭』を上映することで、彼の偉業を讃えると共に若い世代のクラシックのリスナーにチェリビダッケを発見する機会にしたいと企画しました。
記念写真展示
写真家林喜代種氏による秘蔵・未公開写真計15点程展示予定
スケジュール及び展示会場 アキバ3Dシアターロビーにて
チェリビダッケの庭 Sergiu Celibidache’s Gardena 作品概要
出演:セルジュ・チェリビダッケ他
監督:セルジュ・イオアン・チェリビダーキ 撮影 ブライアンフック
録音:エルベ・ポワソニール 編集 S.I.C
1996年/フランス/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/2時間27分
製作:チェリ・プロダクション アムステルダム映画祭審査員特別賞受賞
1996年6月、セルジュ・チェリビダッケは音楽総監督として長年にわたり共に音楽を紡いできたミュンヘンフィルのメンバーと最後のステージを終えた。彼はフルトヴェングラーと共に20世紀最高の指揮者といわれ、「その空間を共有することでしか音楽は体験できない」という信念を生涯持ち続けた。その為に生演奏至上主義を貫き通し、レコーディングを拒否し続け、幻の巨匠と呼ばれた。彼の強引とも感じられる愛すべき個性には音楽ファンだけでなく、出会った人々皆が魅了される。監督セルジュ・イオアン・チェリビダーキはフランスで活躍する気鋭の映画監督でチェリビダッケの子息である。
あらすじ
「川が流れ、木々が繁る、とても美しい所、、、。」生前のチェリビダッケがうっとりとした表情で語っていた、お気に入りの別荘の庭園。ベンチに腰を降ろし、普段着姿の彼は学生との講習会を回想する。「音楽の進むがままに指揮しなさい。」「指揮者の役目とは?」長年育て上げたミュンヘンフィルのリハーサルも、演奏者各自の音楽性を啓蒙するものだった。「このテンポによってのみ成し得る豊かな響きを味わいましょう。」
ハイドンのオックスフォード、バルトークのオケコン。学生との講義の内容と、彼がそれをオケで実践する様子が謎解きのように現れる。「音楽は、体験するしかないのだ。」モーツァルトのレクイエムに、庭でチベット僧と交流するチェリビダッケの姿が重なる。そして、ブルックナーこそ彼の音楽の根幹となる作曲家であることが、本人の熱い語り口、生涯最後の第9交響曲のコンサートシーンなどによって雄弁に表現される。
「大切なのは、自らの信ずる所に一生をかける自由だ。」狂人、独裁者、誇大妄想。反対者に何を言われようと意に介さない。「人生には希望がある。」と84歳の彼は言う。愛息の手によって最晩年の巨匠が自ら参画して制作されたこの映画は、自由人チェリビダッケの実像を鮮やかに描き出し、147分という時間が短く感じられる。まさに彼の遺言となった作品であり、東芝EMIによる一連のCDリリースとともに、この巨匠の到達点を伝える無比の贈り物と言えよう。(石原良也)
セルジュ・チェリビダッケ略歴
1912年 ルーマニアのロマンにて生まれる。
1936年 ベルリンにて音楽を学ぶ。
1946年 ベルリンフィルの主席指揮者に就任。
1954年 ベルリンフィルを辞任。
1972~1977年 シュトゥットガルト放送管弦楽団などで指揮活動。ドイツ各地の音楽院にて指揮者の育成にあたる。
1977年 初来日、読売日本交響楽団に客演(78年再来日)。
1978年 ミュンヘンフィルの音楽総監督に就任。
1992年 ヴァイツゼッカー独大統領の要請を受けて、38年ぶりにベルリンフィルを指揮。
1994・96年 『チェリビダッケの庭』の制作に参画。
1996年6月 ミュンフェンフィルで生涯最後の演奏。
1996年8月14日永眠。
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