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健康医療CSR研究会について

新産業文化創出研究所では所長、廣常啓一の提唱として企業活動や研究者などの研究活動、行政サービスや社会活動・地域活動の有機的協業のあり方を提言してきました。

その中でのオープンな研究会としては「CSRアウトリーチ研究会」がありますが、今回はその概念と細分化した「健康医療CSR」について紹介いたします。

一般的な企業のCSRとして
CSRとして企業の環境などへの取組みと同様にヘルスケアに対して取り組む姿勢をマルチステイクスホルダーに対して情報発信し、社会との共感、共通価値の創造を熟成し企業価値を高めていくことが重要となっています。(欧米では環境、ヘルスケア、安全をCSRの基本とすることが一般的になってきています)

社会や生活者が求めるものとして
政府や社会としても健康や医療のリテラシーの向上のために先行して進む食育活動※と同様にヘルスケア全般に対しても「健康医療育」として理解し普及、実践することが求められています。

(※当初、生活習慣病の予防、医療費の抑制、介護なしで生活できる健康寿命を延ばす、食料自給率の改善、新たな健康自給率の確立などを目的に2000年に厚生省、農林水産省、文部省主幹で閣議決定し、その後健康増進法や食育基本法に拡がりを見せ企業や教育機関もCSRやアウトリーチとして連携している。)

そのため、研究機関などに於いても科学的根拠を明確にし、社会に解りやすく、また態度変容につながるよう理解増進活動としての研究者の科学コミュニケーションやアウトリーチプログラムとして情報発信をしていくことも急務となっています。また健康医療に関わる大学などの教育機関や企業、メディアなども社会的責任として問われることにもなってきました。

健康医療業界においても
特に病院や診療所等の医療機関や大学等の医療教育機関、健康医療関連産業の企業などに於いては本業としての「インフォームドコンセント」のほか「健康医療CSR、アウトリーチ」としての情報発信が必須になってきます。

しかしながら製薬会社に代表される医療産業に於いてはMRと医療機関のみの関係構築が中心となり、弊害を生むことも明白となっています。患者や家族、また社会全般への解りやすい科学的根拠のある情報提供が欠落していることも課題となっています。

特にグローバリゼーションとともに国内医療産業の海外展開や海外企業買収、また海外資本の日本での展開などその関係や戦略において国際的なルールや文化慣習、社会との関係などの理解や厳守、合意形成のプロセスのもとに活動する必要があります。

社会との連携や情報発信の新たな動き
こうした中、これまで患者や患者支援団体(NPO等)、公的教育機関、その他、広く社会との直接間接的なコミュニケーション手段を持たなかった医療産業との間に「健康医療CSR」としての新たな関係構築が求められています。

そのため健康医療の企業や医療機関、研究教育機関や行政部門などの業界の有機的連携による情報発信と対応できるCSRなどの組織づくりやネットワークづくりが必要となってきました。

また、患者や家族、社会全般に対して「健康医療育」としての情報コンテンツと提供方法、ソーシャルメディアや市民講座の活用、小中学校、高校などの教育現場や公民館、職場などでの実践なども併せて議論されるようになってきています。

健康医療ではない業界に於いても
食品や福祉介護、観光業や健康増進機器やサービスなど比較的、健康医療領域に近いところから健康医療とは製品やサービスで直接関係していない企業に於いても同様に健康医療CSRを考えなくてはなりません。

それは健康医療やそのプログラム開発に直接的に関係していない業界などに於いても、異分野からのヘルスケアへの参入や連携に於いても企業経営や企業価値向上に大きく関係してきます。

自社商品やサービスにマーケティングとして健康医療の観点でどのような配慮を行い開発流通するか、どのように情報発信しているか。また、従業員や顧客、工場や事業所の地域の健康や安全のための対策や制度、施設づくりなどに対して活かせるかなどと言ったツールや方法となり、重要な「健康医療CSR」としてのコーポレートコミュニケーション手段となります。

異分野連携による健康医療CSRプログラム開発
そのためにはコミュニケーションのコンテンツや媒体の専門機関、教育教材やプログラム開発の為の専門家や様々な異業種の協力も必要となっています。

(健康医療CSR研究会では「こども大学医学部」などのプログラムを異分野連携で開発する部会も企画)

医療産業と医療機関の新たな関係、異業種異分野の技術やサービスとの連携、またメディアや教育機関との関係、そしてNPOや患者との新たな関係構築を研究会がプラットフォームとなることを目指します。

研究会のオープンイノベーションプラットフォーム
国際的事例※とともに「健康医療CSR」とその手法であるSNS、そしてコンテンツプログラム例としての「健康医療の市民大学」や「こども大学医学部」などについて異分野の連携による実証プロジェクトも企画しています。

(※アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)が、ソーシャルメディアを利用した承認医薬品・医療機器の表示・広告の解禁に向けてガイドライン草案を公表し、今夏の施行に向けた作業を進めています。)

オープンイノベーションの公開研究会として第1回を平成26年6月17日にスタートし9月末まで毎月1~2回程度開催致します。(専用WEBサイトなども予定)当面は研究会のセミナーやワーキングは無料としますが一定期間を過ぎた段階で継続希望者で構成する無料会員と有料会員に分けた会員制組織へと移行致します。有料の会員の活動としてはクローズドなメンバーによる研究会、セミナー、分科会、プロジェクトへの参加、各種指導や調査データの利用などのサービスへと発展させて参ります。

健康医療CSR研究会への参加
研究会のセミナーや情報発信などの各活動にご参加を希望される方は下記の連絡先にお連絡お願い致します。またオープンセミナーなどにお申込いただきましても結構です。

株式会社新産業文化創出研究所(ICIC)  URL : http://www.icic.jp
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-12-2  ウチダビル3階
TEL:03-5297-8200, FAX:03-5297-8203 e-mail pr@icic.jp
担当: 瀬川、望月

 

募集対象者
医療機関(病院、クリニック、医師、医療広報)、健康医療(ヘルスケア)関連産業(医薬品、医療機器、医療サービス、医療機関支援、健康サービス、健康食品、スポーツ)、医療教育研究機関(大学、専門学校)、健康医療(ヘルスケア)を企業活動、広報活動などにコミットを望まれる企業、健康医療のCSRとしてお考えの企業、健康医療産業との連携をお考えの企業や研究機関、健康医療NPO(患者会、ボランティア)、教育NPO、教材開発(教育コンテンツ、ゲーム、玩具含む)、広告広報関係者、媒体、SNS関係者、市民サービス・健康保健関連の行政、自治体関係者、科学館や図書館関係者、健康医療の市民大学やこども大学医学部に御関心のある方など

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1. 健康医療CSR研究会 オープンセミナー(参加無料)について

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第1回 (6/17火19:00~21:00)
「産官学民医連携事業」としての「こども大学医学部 異分野連携パートナーズフォーラム」

第2回 (7/2水16:00~18:00)
医療産業によるMRから健康医療CSRを活用した患者や支援団体を含む社会へのマルチスティクスホルダー戦略の時代

第3回 (7/16水16:00~18:45)
医療産業の健康医療CSR活動と患者、患者支援機関のSNS活動の効果的連携

第4回 (8/9土17:45~18:45)
「こども大学医学部」プログラム見学・交流と「健康医療CSR」ワーキング

 

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2. 健康医療CSRについて

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新産業文化創出研究所では所長、廣常啓一の提唱として企業活動や研究者などの研究活動、行政サービスや社会活動・地域活動の有機的協業のあり方を提言してきました。

その中でのオープンな研究会としては「CSRアウトリーチ研究会」がありますが、今回はその概念と細分化した「健康医療CSR」について紹介いたします。

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(1)CSR(corporate social responsibility)
環境とCSRはよく結び付けて語られることがあります。環境報告書とCSR報告書を同様に扱ったり専用の紹介ポータルサイトがあったりもします。

持続的な社会や企業の持続的発展としても長期のまた地球規模での環境への取組みは重要なものではあります。

※続きを読む(詳細)⇒ http://www.town-college.com/udx/news/2014/05/post-14.php

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(2)社会との共感、共通価値の創造
説明できなければ社会的容認が得られず、信頼のない企業は持続できないとされます。

また企業の意思決定を判断する利害関係者側である消費者の社会的責任(consumer social responsibility) 市民の社会的責任(citizen social responsibility)も必要不可欠となるといわれています。

特に成熟化した我が国の様な社会に於いては高度成長期に見られるステークホルダー全てに得な「富の分配時期」から「負担の分担時期」に移り、企業セクターと社会セクター、行政セクターや研究者セクターなどの協業の時代に入りました。

※続きを読む(詳細)⇒ http://www.town-college.com/udx/news/2014/05/post-14.php

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(3)CSR活動の色付け(細分化)
CSRの考え方を社会の認識や活動のカテゴリーで分類し、より活動の中心や社会へのメッセージを明快にするために「環境CSR」「教育CSR」「健康医療CSR」「コミュニティまちづくりCSR」「防災災害支援CSR」「平和安全安心CSR」「文化芸術CSR」などのようにCSR活動に色付けをすることを行います。

※続きを読む(詳細)⇒ http://www.town-college.com/udx/news/2014/05/post-14.php

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(4)健康医療CSR
◇健康医療の考え方
健康医療の考え方としては命をまもる食や水、衛生、また紛争や事故などの生命の安全や安心から豊かな生活、高度先端医療までの幅広い分野で国内外の社会に対応できる領域を健康医療と位置付けます。

国内では保健や衛生、介護や福祉、美容や癒し娯楽など健康や医療の単語とは別に使用されることも多くあります。また予防や健康維持、回復支援やリハビリなど医療の領域とも分類されてきたものもあります。

海外に目を向けると貧困や犯罪、紛争、自然災害などによる生命の危機的な課題を持つ地域や民族があります。例えば、こうした地域では井戸を掘り衛生を担保することやマラリア防止の蚊帳の生産拠点を地域に置くことなども健康医療、そして雇用や自立といった社会貢献事業となります。

※続きを読む(詳細)⇒ http://www.town-college.com/udx/news/2014/05/post-15.php

◇健康医療CSRとして
高齢社会を迎えた我が国の社会課題に健康や医療があります。これは社会の課題やニーズと企業や研究者のその課題解決への研究や技術、製品やサービスへの要求と同じであり、企業の活動フィールドに合意形成を得やすい、また説明責任に向いている社会貢献であり、かつ企業の持続的発展を促すものでもあります。

こうした健康医療分野に多くの企業は直接、間接に関わりを持ちますが、具体的な社会へのメッセージとして情報発信していない、組織的な対応が不十分である、ビジネス的な連携や消費者を含む社会との連携が作れていない企業が多く存在しています。

※続きを読む(詳細)⇒ http://www.town-college.com/udx/news/2014/05/post-15.php

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(5)健康医療CSRサポート(サービス)
健康医療CSRの分類を明快にし、これまでの環境CSRや教育CSRと同様に健康医療CSRの論理構築と社会への普及啓発を行う。またその活動に関わる企業や大学研究機関、教育機関、医療機関、保健福祉機関、社会活動団体などを有機的に連携させ社会課題の解決を実現するためのイノベーションを創出する、また互いの活動を効果的に推進するためのプラットフォームとなるなどの同じ目標をもつもののサポート機関を目指します。

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3.(1)こども大学について
 (2)こども大学医学部について

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(1)こども大学とは

スポーツや音楽などは将来、オリンピックやプロアスリートやアーティストを目指して、子供の頃からスクールに入ったり強化選手になったり、また高校や大学でもスカウトやセレクションがあります。子供の夢と進学、そして就職が1つのラインで結ばれるシステムが比較的できています。

それに対して科学や歴史の教育、また学校授業以外のプログラムなどの延長線のラインには何があるのでしょうか。プロフェッショナルとしてベンチャーになったり科学者になったり、何処かの企業に入って世界で活躍するといった知識もラインも確立していません。

こども大学はこうした環境を整備するために活動しています。

※続きを読む(詳細)⇒ http://www.town-college.com/udx/news/2014/05/post-16.php

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(2)こども大学医学部

健康や医療、人間の生態や仕組みを健康や医療の研究者のアウトリーチとして、また企業や業界のCSRとしてこども大学医学部とサマースクールを開催します。

子供向けプログラムだけでなく、研究者や企業の社会への合意形成とそのプレゼンテーションスキルの向上のために子供にでもわかる最先端研究や企業の事業説明を行う取り組みでもあります。

※続きを読む(詳細)⇒ http://www.town-college.com/udx/news/2014/05/post-16.php

(3)「AKIBA Cancer Forum 2014」と「こども大学医学部 サマースクール」

来る8月9日(土)、別紙の通りAKIBA Cancer Forum 2014 ~同時開催~こども大学医学部サマースクール を開催する予定です。NPO法人キャンサーネットジャパン、朝日新聞の医療サイト・アピタル、株式会社新産業文化創出研究所による実行委員会が運営を担います。本フォーラムは、各種がんの最新情報のアップデート、近年のがん医療の課題、がん教育等について、正しい知識と情報を、広くがん患者さん・ご家族、市民に普及・啓発するために企画致しました。

AKIBA Cancer Forum 2014 詳細 ⇒ http://www.cancernet.jp/acf/

こども大学医学部サマースクール詳細 ⇒ http://www.cancernet.jp/acf/

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4.関連研究会
  (1)ヘルスケアビジネス研究会
  (ヘルスケアcafe)
 (2)教育CSR研究会
   (教育イノベーションcafe)
 (3)コーポレートコミュニケーション研究会
    (コーポレートコミュニケーションcafe)
 (4)健康医療の市民大学

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