女性と子供の心をつかむフードサービスマーケティング研究会/アニメビジネス・パートナーズフォーラム
開催の報告
フードサービス産業において市場にかげりが見え始めた昨今、改めて女性と子供の心を掴むことによってビジネスを再考するための研究会をスタートさせています。その戦略の一つとして、キャラクターの活用の手法が考えられます。
この回は、その「キャラクター活用ビジネスワーキング」の第2回目として、アニメ業界62社が加盟する一般社団法人日本動画協会、50周年記念として「タツノコbar」の取り組みをされている株式会社竜の子プロダクション、「ムーミンカフェ」を運営されているベネリック株式会社よりプレゼンテーションをしていただきました。
本研究会及びワーキングの概要、研究会の進め方、ビジネス化の方策などは、新産業文化創出研究所 所長の廣常啓一より説明しました。
開催の内容
ゲストプレゼンテーター:
・一般社団法人 日本動画協会 山脇 壮介 氏
・ベネリック株式会社 スレイ事業部 ゼネラルマネージャー 計良 光利氏
・株式会社竜の子プロダクション ライツ営業部 課長 池上 陽平 氏
ほか
コーディネーター:新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一
【概要】
このワーキングは、一般社団法人日本動画協会(※1)の「アニメビジネス・パートナーズフォーラム(※2)」と連携し、参加企業の皆様同士での具体的なプロジェクト及びアライアンス、ビジネスのマッチングを促進するものとして開催。
キャラクターのライセンスビジネス業界を新たなパートナーとする場合、食以外にもキャラクターの著作権などの知的財産(パテントやライセンスビジネス)の問題、新たなビジネスモデルへの拡張方法などで学ばなくてはならないことなども多く存在しています。このワーキング部会では、食に関連する業界とキャラクターライセンスビジネス業界がお互いの業界を学び合い、連携を構築しながらお互いの課題を解決するためのセミナー等シリーズとして実施して参ります。
アニメキャラクターを活用したフードメニュー、POP、内装、テーマレストラン、そのための厨房機器開発など、キャラクターライセンス業界との連携にご興味のある方に参加を呼びかけました。
本セミナーに参加された方は、同日17:00~19:00開催の
アニメビジネス・パートナーズフォーラム ワーキング・テーマ#6
新業態!アニメ&キャラクター×飲食・サービス・イベント施設展開~アニメ&キャラクターによる新業態開発~
第3回 イベント、テーマフロアや、アミューズメント施設、ミュージアム等の事例分析
内容(順不同):
・ムーミンカフェの展開(ベネリック)
・タツノコBar (竜の子プロダクション)
・アキバアニメキャラクターレストラン『アニ飯屋』(日本動画協会)
・ユニバーサルスタジオジャパンの戦略
・アニメキャラクターのミュージアム展示や施設とグッズ開発(GoFa予定)
・その他、アニメ関連イベント、展覧会、ミュージアムの事例予定
・イベント、テーマフロアや、アミューズメント施設、ミュージアム等の
事例分析による課題とビジネスモデル化の方向
※1 一般社団法人日本動画協会とは
アニメーション製作の新技術の開発、マーケット情報の収集と発信、各種付加価値の創造、著作権保護の研究と実践、人材の育成、さらに諸団体との協力・調整やアニメに係わる様々な協同研究などに取組んでいる機関です。日本を代表するアニメ製作プロダクションの正会員33社と、アニメの配信や映像ソフト販売、ポストプロダクションなど関連企業の準会員社27社を会員に持ちます。
※ 2 アニメビジネス・パートナーズフォーラムとは
アニメコンテンツ&キャラクター権利者各社と、国内外メディア・コンテンツ企業や製造・サービス・飲食・観光・地域事業者が出会う「場」として共同マーケティング、共同ビジネスモデル開発、相互ビジネスマッチングを行うためのフォーラムです。
特に<ワーキングテーマ#6>では、「新業態!アニメ&キャラクター×飲食・サービス・イベント・施設展開」~アニメ&キャラクターによる新業態開発~として、食関連産業等とのコラボレーションを目的としたワーキングを行っています。この<ワーキングテーマ#6には、フードサービス産業関連企業とのコラボレーションを求められるアニメ関連業界と情報メディア関連の企業が参加されます。
前回は…
平成24年12月11日(火)開催
女性と子供の心を掴むフードサービスマーケティング研究会キャラクター活用ワーキング
「マンガアニメキャラクター活用による飲食ビジネス開発①」
ガンダムカフェ、京都国際マンガアニメフェアなどを例に
【女性と子供の心を掴むフードサービス研究会とは】
日本外食産業は、23.5億円という、日本の中でも大きな産業に発展しています。しかし近年、少しずつ市場規模は下降線をたどっており、その勢いにかげりが見え始めました。
このような中、女性や子供、親子ターゲットとした店構えやメニュー提供、サービスを行うことに、集客や売り上げ拡大の可能性が見えてきました。情報化時代のSNSなどの浸透が後押しとなる昨今、女性や子供のためのマーケティングを再考する時期がやってきたと言えます。
かつてデパートの食堂の定番であったお子様ランチも、大きな進化がありません。また
市場からは、こどものメニュー数が少ない、子供連れで入りにくい、サービスが親子ニーズにあわないなどの声が上がっています。
このような中、こうしたターゲットの成功店舗も現れており、根強い人気店となっています。巷で流行る『キャラクター弁当』などに、大きなヒントを得ることができます。
女性と子供の心を掴むフードマーケティング研究会では、女性や子供(親子)をターゲットにした成功店舗事例やキャラクターを活用するための著作権などの知的財産(パテントやライセンスビジネス)、ビジネスモデルへの拡張方法などを学びながら、事業化を見据えた様々なコラボレーションの機会を設けていきます。
関連する先行事例の紹介、参加者からのプレゼンをセミナーやワークショップ形式で行っていただきながら事業化に向けた研究を行い、ビジネスマッチングをサポートします。
※当初はオープンなスタイルで実施し、特定のプロジェクトとして製品化、事業化の目処や組織組成の合意の目処が立った段階でクローズドなビジネスプロジェクトとして移行することもありますので、ご容赦くださいませ。
<研究テーマ例>
-キッズメニューと店舗開発、
-キャラクターライセンスによる食品(キャラクター弁当)、
-メニュー開発、
-親子カフェ、
-女性のためのレストラン
【研究会開催日程】
◇<大阪> 平成24年8月9日(木)
講演「ママと子ども客を味方につける!」飲食店経営(商業界)と覆面調査会社が徹底調査
~こうなれば、もっと行く! ママ&子ども客が外食店に期待する
調理実演「ママと子どもが喜ぶメニュー開発」
電磁調理器&スチコンを活用した「お子様ランチ」
◇<大阪> 平成24年11月6日(火)
講演「ファミレス低迷期を乗り越えた!和食さとが取り組んだ改革とは~ファミリ-層を呼び戻した秘策に迫る」
調理実習「マ-ティング調査から見えてくる新業態の可能性とは」
~繁盛する新業態「さん天」!
◇<東京> 平成24年12月11日(火)
女性と子供の心を掴むフードサービスマーケティング研究会キャラクター活用ワーキング
「マンガアニメキャラクター活用による飲食ビジネス開発①」
ガンダムカフェ、京都国際マンガアニメフェアなどを例に
◇<大阪> 平成25年1月28日(月)
第1部(講習)
『ファミリー層をとりこにするUSJの新たな戦略』
~「ユニバーサル・ワンダーランド」導入の狙いとフードサービス部の取り組み~
株式会社ユー・エス・ジェイ フードマーケティング部 課長 阪尾 徹 氏
第2部(調理実演)
『ユニバーサル・ワンダーランドで人気のキッズメニューから』
株式会社ユー・エス・ジェイ フードサービス部
エグゼクティブシェフ 石束 拓夫 氏
◇<大阪> 平成25年2月15日(金)
第1部(講習)
マンガアニメキャラクター活用による飲食ビジネス開発セミナー
キャラクター弁当のブームから読み取れるキャラクターメニューの可能性
株式会社旭屋出版『絵ごころ弁当大集合』担当編集 井上 久尚 氏
第2部(調理実演)
ビジネスアライアンスワーキング
キャラクターメニュー開発におけるビジネス機会とライセンス
新産業文化創出研究所所長 廣常 啓一