サーキュラーエコノミー価値共創研究会
「事業機会につながるサーキュラーエコノミー」~今すぐ始める地域と産業の共創~
環境や資源とひとやまちが共に持続的繁栄を目的としたサーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行が注目されていますが、これは社会的意義が高いものであると同時に、ときに企業や自治体、生活者にとっても負担になることもあります。1企業や1業界だけでは大きなイノベーションや社会インパクトには結びつきません。また、産業界だけでなく地域においても重要であり、都市や地方の再生やまちづくり、産業創出やウェルビーイングに結び付く循環型経済モデルを産学官民の多様な主体の連携、共創により実現することが求められています。
経済産業省では「成長志向型の資源自律経済戦略」の中で「地域特性を活かした循環型経済モデルの創出」を、環境省では「第五次循環型社会形成推進基本計画」の中で「多種多様な地域の循環システムの構築と地方創生の実現」を重点項目として挙げています。
本研究会では、企業の事業としての収益化や成長戦略と地域の循環型経済モデルによる持続的社会が両立することを目指し、都市再生やまちづくりをテーマに社会課題の解決に結び付く革新的な技術やビジネスモデルを様々なセクターや主体による共創活動を推進します。そのスタートとしてどなでも参加可能なセミナーから開始いたします。
本セミナーでは、都市再生やまちづくり視点で社会課題・地域課題と循環型地域経済を考えるというアプローチにより、事業収益化や企業の成長戦略にも結び付けるための新たな技術やビジネスモデルの可能性を探ります。セミナー終了後には、参加希望者を募り、新たな技術の研究や開発、エコシステムやビジネスモデルの創出、多様なステークホルダーによるまちづくりやビジネスモデルの構築や社会実証のための共創研究会(公開、非公開ワーキング含む)活動、そして事業プロジェクトの組成と地域での社会実証や実装へと発展させていく予定です。
7月より9月まで4回シリーズでセミナーを開催いたします。セミナーのテーマとしては、まちづくりに関わる社会リスクとしての水、防災、資源、ごみ廃棄物、エネルギー、環境などの領域を取り上げ、サーキュラーエコノミーの新たな視点への気付きのきっかけとなる情報の提供を目的として有識者や先進的な技術や事業に取組む研究者や企業、地域の方をゲストとしてお招きした講演やトークセッションを行います。
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第3回セミナー 「資源・ごみ廃棄物リスクとサーキュラーエコノミー」
サーキュラーエコノミーの基本となる資源リスクやごみ廃棄物リスクは、まちづくり、建設建築の世界でも、資源枯渇と廃棄物処理の課題解決に資する「循環型建築」の実現と新たな経済システムの創出が求められています。
第3回セミナーでは、建設業界におけるサーキュラーエコノミーの知見を集約した「Circular Idea Catalog」の開発に取り組み事例や、これまでCo2削減など様々な取組みが進められてきたコンクリートの新たな価値共創の種となる蓄電コンクリートの技術と活用モデルの共創についてを考えます。
また、地方公共団体では人口減少や財政的な制約により、公共のインフラやサービスに配分できる予算は減少し、下水処理施設やゴミ焼却施設の公民連携PPPによる共創が求められています。これまでも、ごみ廃棄物の材料活用や焼却熱の活用などの取り組みはありました。ここでは、嫌悪施設であった下水処理施設やゴミ焼却施設を「サーキュラー・バイオ・エコノミー」として環境対策とグリーンビジネスの創出、企業誘致に結び付ける取り組み事例をご紹介し、更なる共創へと発展させていきます。
■プログラムと講師
「業界横断の協創で循環型社会の実現を目指す建築におけるサーキュラーデザインの知見の共有化」
株式会社日建設計 ダイレクター 金子 公亮 氏
「発熱/蓄電コンクリート」の実装化(仮)
會澤高圧コンクリート株式会社 取締役副社長/福島RDMセンター長 青木 涼 氏
「Circular BioEconomyのさらなる展開」(仮)
佐賀市 政策推進部 GX推進課 山田 敏裕 氏
コーディネーター 新産業文化創出研究所(ICIC) 廣常 啓一
~その他の回のご案内~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第1回セミナー 「サーキュラーエコノミーと都市・まちづくり」 7月7日(月) 16:00~17:30
講師と講演テーマ
第2回セミナー 「水リスクとサーキュラーエコノミー」 8月6日(水) 16:00~17:30
講師と講演テーマ
第4回セミナー 「サーキュラーエコノミーと都市・まちづくり」 日時未定
テーマ予告