セミナー・セッション
スマートコミュニティの現状と課題
原子力発電は、いずれ枯渇する化石燃料に代わるエネルギーとして研究、開発が進められてきたところでありますが、現在ではその安全性の問題、危機管理の在り方が問われています。一方、自然界に無制限に存在する再生可能エネルギーは、環境、安全性の面で優れていますが、供給量の問題、発電の不安定性、コスト高等に課題があります。
これらの課題を解決し、エネルギーの持続的供給を図っていくためにはどのような知恵があるか、このセッションでは、このような問題を皆さんとともに探っていきます。
■関連のセミナーセッション
スマートエネルギー活用ビジネスフォーラムの活動について
バッテリー情報をクラウドで一括管理し、次世代のe-モビリティシステムを提案
これからのくらしとモビリティ
産業界で使われるワイヤレス給電
タイトル「まちづくりとスマートコミュニティ」
現在、原子力発電の是非について大きな議論が巻き起こされています。これからのエネルギー問題を考えるにあたり、原子力発電の在り方、化石燃料の問題点、再生可能エネルギーの問題点(コスト、安定性、物量等)等を総合的に検討する必要があり、加えて「低炭素社会」の実現に向けての施策が必要です。これらの課題の解決策の一つとして「まちづくりとの一体整備」の手法を提案します。
■スピーカー
元都市基盤整備公団 理事・関西支社長
南部 裕一氏
福井県生まれ。昭和40年日本住宅公団入社。平成9年同本社総務部長、11年同中部支社長、13年都市基盤整備公団関西支社長、(株)まちづくりシステム 社長、多摩センター地区連絡協議会会長、つくばセンター地区活性化協議会会長等を経て、現在、既成市街地におけるスマートコミュニティ研究会会員
タイトル「都市部におけるエネルギーマネジメントのあり方」
エネルギー密度の高い都市部においては、効率性、経済性、社会性に配慮した非常時にも一定の機能を維持できる地域単位のエネルギーシステムの構築が求められます。しかし一方で、関係者間での合意形成の難しさや道路占有などの行政上の課題も多々あります。都市部における面的なエネルギー利用の事例を紹介し、エリアマネジメントとエネルギーマネジメントの連携のあり方について考えます。
株式会社日本設計 取締役副社長執行役員
佐藤 信孝氏
1950年札幌生まれ。1973年(株)日本設計入社。2004 年執行役員 環境・設備設計群長。環境・エネルギー領域のコンサルティング業務を担当。2008 年取締役常務執行役員。2011年現職。(一社)建築設備綜合協会会長、(一社)都市環境エネルギー協会理事等。主な設計に品川インターシティ、汐留シティーセンターなど。
http://www.nihonsekkei.co.jp/index.html
タイトル「スマート化における地域の役割」
エネルギー消費の削減と再生可能エネルギーの普及は、地域の参画が鍵を握っています。特に電力は、需要と供給の双方をバランスさせる必要があるため、ICTを活用して多様な地域や市民の協調を実現するスマート化に期待が集まっています。国がすすめる地域実証、大学キャンパスの取り組み、地方自治体の試行の3つの側面から、スマート化と地域の関わりを探ります。
■スピーカー
東京工業大学 ソリューション研究機構 特任准教授
小田 拓也氏
1972年生。1997年九州大学大学院総合理工学研究科修士課程修了、同年日立造船に入社、2004年東京農工大学大学院生物システム応用科学研究科博士課程修了、博士(工学)、2007年より現職、分散形電源、EV充電システム、排熱利用などの解析の研究に従事
タイトル「まちづくりに貢献する先進的なエネルギーシステム「スマートエネルギーネットワーク」の事例紹介」
地球温暖化をはじめとした環境問題は、私たちが喫緊に取り組むべき重要な課題であります。一方、平成23年3月に発生した東日本大震災は、社会インフラのあり方に一石を投じ、特にエネルギーシステムについては「分散型発電」、「自立度」、「地産地消」等といったキーワードが注目を集めるようになりました。今回は、東京ガスグループが田町、豊洲にて取り組む、まちづくりに貢献する先進的なエネルギーシステム「スマートエネルギーネットワーク」の構築について紹介します。
■スピーカー
東京ガス株式会社 都市エネルギー事業部 地域エネルギー開発部 課長
川崎 茂氏
1967年生。1993年東京理科大学理工学研究科修士課程修了、同年、東京ガス(株)に入社。商品技術開発部にてガス冷房システム等の商品開発を担当した後、2003年より現職。現在、スマートエネルギーネットワークの事業化に従事。
■活動説明(既成市街地のスマートコミュニティ研究会)
当研究会は、東北大震災後の2011年6月に発足しました。
研究課題は「安全で安定したエネルギーの持続的供給のためにどのようなシステムを構築すべきか。」ということです。
当研究会は、そのために再生可能エネルギーと既存エネルギーのベストミックス、エネルギー利用の徹底した効率化に解決の鍵を見出そうとするものです。
また、人口の大部分を占める既成市街地でのシステム構築が最大の視点であるという認識のもと、地域住民の方の理解と合意形成、まちづくりの手法を取り入れたネットワークシステムの構築についても研究しています。
■コメント
安全で安定したエネルギーの持続的供給のためにどのようなシステムを構築すべきか。それを既成市街地に導入するためには?
皆さんと共に考えていきたいと思います。
企業・団体名 | 既成市街地のスマートコミュニティ研究会(元都市基盤整備公団 理事・関西支社長/株式会社日本設計/東京工業大学/東京ガス株式会社) |
日程 | 2月7日(金) |
時間 | 14:30~16:30 |
会場 | 3階 341 |
参加費 | 無料 |
参加者 | 一般 |
募集人数 | 50人 |
セミナー参加の目的 | 研究会・プロジェクト化 |